テレビ

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:高校生のメディア利用、テレビよりスマートフォン鮮明」から 

2020.12.2 日経産業新聞の記事「トレンド語り:高校生のメディア利用、テレビよりスマートフォン鮮明」から

テレビの利用がスマホを超えることがない

 コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 フェロー)は、ビデオリサーチのMCR/ex各年上期(東京50キロ圏)のデータを元に高校生にフォーカスしてメディアの利用行動を分析している。

◯生活時間で全てがスマホの利用が多い

 今年のデータは6月1日〜7日の1週間で、東京アラートが発動していた時期である。コロナ禍で高校生の生活様式がどう変わり、メディアの利用行動の変化を奥氏は分析している。

  • 高校生の平日9時から17時台の平均在宅率:70.3%(前年13.4%)
  • 起床在宅は12時間5分(前年比プラス5時間37分)
  • 睡眠時間は8時間37分(同53分)
  • 外出時間は3時間17分(マイナス6時間30分)

となり、外出が6時間半減り、その分、睡眠が約1時間増え、残った約5時間半が自宅内の生活時間に充当している。そこでこの時間に対して、メディアの利用時間は、

  • テレビ:1時間32分(プラス29分)
  • 録画再生:13分(プラス5分)
  • インターネット(PC/タブレット):35分(プラス16分)
  • インターネット(モバイル):3時間15分(プラス1時間47分)

となり、コロナ禍でテレビが伸びているのは予想通りだが、モバイルが前年の2.2倍というのは高校生の潜在的なスマホニーズを垣間見ることができるという。最も注目すべきは、自宅内のメディア利用行動は、起床から就寝まで全ての時間帯でスマートフォンの利用が最も多く、テレビの利用がそれを上回ることはなかったという。メディア関係者として利用環境がスマホシフトしているのがここでもわかる。📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:礼儀と品格のある社会に」から

2020.11.17  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:礼儀と品格のある社会に」から

世界の手本となる米大統領に期待

 コラムの著者 伊佐山 元氏(WiL共同創業者兼CEO)は、米大統領選挙後のバイデン・ハリス体制に期待と希望を国民が持っているという。そこには現大統領の執務態度があるという。

○分断から統合への困難な課題

 2021年1月の就任までにいくつかの波乱や混乱が待っているだろうし、バイデン氏、ハリス氏の欠点も顕在化する可能性もあるが、現大統領の執務態度が根本的な礼節を欠いた行動からどう礼儀と品格のある態度に大人ならず子供たちがこれを毎日見聞きすることに恐ろしさを感じると、伊佐山氏は語っている。

大言壮語はまだしも、毎日テレビやTwitterで流れる嘘と妄想の発言の繰り返し、女性差別や黒人差別を助長するような態度と言動は大国の現大統領とは思えない。さらに公私混同のビジネスやゴルフでのインチキ。果ては環境問題は存在しないし、新型コロナウイルスの感染拡大も陰謀だと片付けている。

問題は次世代をになう子供たちに礼儀や品格をもつ教育ができにくいことである。いくら親や教師が言い聞かせ、社会全体が理想を掲げても、その国のトップが真逆を実践しては説得力はない。

今回の米大統領選挙戦の結果をみても、国内の持てるものと持たざるものの分断が見え、さらに、両沿岸部のインテリ層と田舎の庶民層、テクノロジーを使いこなすものとテクノロジーに仕えるものの深刻な分断も顕在化した。新大統領政権が分断ではなく統合と叫んでも、この問題は簡単に解けるものではない。それには国家元首として社会に礼儀と品格を取り戻すことから始めねばならない。人が人を信用し、協力し、感謝の気持ちを忘れない社会がなくては、環境対策も新型コロナウイルス対策、教育改革も実を結ばないだろう。🛠📰🚗🚘💰💴📖✈️😷💺💻⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🦠🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:ラジオを聴く時間増加、人々を励ます姿勢に共感」から 

2020.11.11 日経産業新聞の記事「トレンド語り:ラジオを聴く時間増加、人々を励ます姿勢に共感」から

テレビなど他のメディアでも参考になるのでは

 コラムの著者 山本 直人氏(コンサルタント・青山学院大学兼任講師)は、新型コロナウイルスの感染予防で自宅でのテレワークが増えるに従ってラジオを聴く人が増えたことに注目している。

◯若年層はスマホでインターネットラジオ

 山本氏によると6月の日本トレンドリサーチなどの調査では、多くの年代でラジオを聴取する時間が増加しているという。これは、スマホの携帯アプリでラジオ番組が聴ける「radiko」の普及が大きいという。学生でもラジオを聴くことが増えたのは、スマホでの聴取車の増加である。ただ、山本氏が指摘するのは技術の発達というよりも、ラジオが選ばれる理由が他にもあるという。

まずは、一人での仕事などで聴き「ながら」作業ができるのはテレビにはないラジオの特徴である。さらに、ラジオが「自分に語りかけてくれる」感覚も特徴だという。ラジオの持つ独特の親近感が、長い在宅生活で孤独感が増すことで支持されたとも言える。また、ラジオ番組は、コロナ禍でも前もきなメッセージを流し続けたこともあると山本氏は指摘している。イベント自粛などで苦境に立つミュージシャンや俳優などを応援するなど前向きである。一方でテレビ番組は新型コロナウイルスの感染情報を力を入れるあまり、どのテレビ番組をみても同じになっている。ラジオ番組は頑張っている人にスポットをあて共感を生んでいる。

ラジオ番組などのメディア以外でも人々に対する励ましを継続するといったことがもっと取り上げられても良いのではないか。🎧🎶📻🦠😷🍲🍵📶🖥🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:『鬼滅の刃』ヒット考、設定の斬新さが魅力」から

2020.11.6  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:『鬼滅の刃』ヒット考、設定の斬新さが魅力」から

差別化の要因は物語の設定にあり

 コラムの著者 三浦 俊彦氏(中央大学商学部教授)は、映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」のヒットの要因について考察している。

◯物語構造分析でも裏付けられる自己移入と感情移入

 三浦教授によれば、アニメの隣接分野である小説の面白さを支える要因として、

  • 文章(描写力)
  • ストーリー
  • 構成
  • 設定(世界観/思想)
  • 人物(キャラクター)
  • 専門性(ウンチク)

の6つがあり、設定と人物が競合作品との決定的な差を生み出すと、「月刊公募ガイド(2017年11月)でも分析しているという。アニメについても同様で、文章(アニメなら絵やセリフ)は重要であるが、競合とは同程度に高い。ストーリーと構成も重要であるが、手順にすぎない。そこし凝ってもケッタイ的な差にはなりにくい。

そこで設定と人物であるが、差別化の要因になり得るという。実は、「ストーリーが面白い」というのはストーリーではなく、設定であると三浦教授は指摘している。設定とストーリーは別物で、斬新な設定(世界観/思想)を最初に作れば、その後にストーリーは自然に展開する。

「鬼滅の刃」では、最初の設定の斬新さがあるという。つまり、鬼に家族が殺された主人公が、鬼にされた妹を人間に戻すために鬼と戦うという設定が、ストーリーの魅力を生んでいるという。さらに物語構造分析の諸理論、とりわけドイツの哲学者ガダマーの解釈学によると、物語の訴求力(魅力)は、受容者(読者・視聴者)が

  1. 自己移入:受容者が物語の意味構造の中に入り込むこと
  2. 感情移入:物語の登場人物に心を重ねること

して、物語を再演することによって生まれるという。したがって、読者が自己移入したくなるようなるアニメの意味構造(世界観・設定)をつくり、さらに感情移入したくなるような魅力的なキャラクターをつくれば消費者のこころをつかむことができると考えられる。✏️🗒📽🎥💰🕶🚗🍷💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:バーチャルジャパン」から

2020.11.5  日経産業新聞の記事「WAVE:バーチャルジャパン」から

バーチャルとリアル空間が融合したデジタルツインな未来生活

 コラムの著者 宮田 拓弥氏(スクラムベンチャーズ代表)は、菅内閣が推進している国家や行政のインフラや手続きのデジタル化について、さらに中長期的な成長ビジョンを盛り込むことを提案している。

○バーチャルジャパンを提案

 デジタル庁の創設、オンライン診療の恒久化、行政手続きでのハンコの廃止などデジタル関係の政策が急ピッチで進みつつある。だが残念ながら諸外国と比べて、日本が国家や行政のインフラや手続きのデジタル化で遅れているのは歴然としている。ここで基本的なデジタル化は必須であるといえよう。

また、デジタル化の恩恵は単なる効率化の道具だけでなく、新しい日本の競争力の創出、成長戦略にもつながると宮田氏は考えている。例えば米アマゾン・ドット・コムが9月に発表した新サービス「Explore」にヒントがあるという。同サービスは:

  • 世界中の旅先ガイド、商店主とオンラインでリアルタイムつながり、
  • 一緒に観光地に行ったり、文化を体験でき、
  • お土産など買い物もできる(オンライン決済、配送も請け負う)

というもの。仕事がリモートになったように、海外旅行やお土産を買うという体験を自宅から実現するプラットフォームを提供している。

そこで、宮田氏は、観光ととしても海外から人気の高い日本まるごとをバーチャル空間で作るという提案をしている。そこでは、日本の様々な観光地、商店、コンテンツが楽しめるような世界を実現する。物理的に日本にやってこなくても、そこで魅力にあふれる日本の文化やコンテンツを十分に楽しめるようにするものである。バーチャル観光客は人数に制限がない、大きな需要をうまく日本のリアル企業は生かすことが可能であろう。🌸🍁🧭🗾📶😷🦠❤️🩺📈😷💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵