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【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:ホトトギスと勝海舟」から

2024.5.3  日本経済新聞の記事「春秋:ホトトギスと勝海舟」から

「時鳥不如帰遂に蜀魂(ほととぎすほととぎすつひにほととぎす)」

コラムの著者は、勝海舟が読んだこの句を解釈しつつ、タイパ(タイムパフォーマンス)ばかり気にする生活を新型コロナウイルスが5類移行してからの初めてのゴールデンウィークに少しゆったりと過ごすことを提案している。

○効率重視できめ細かく刻んだ時間の流れから自分を解放する時間に

コラムの著者によれば、デジタル社会がどうであれ、変わらぬ季節の移り変わりを知らせてくれるものがある。その1つに渡り鳥の飛来があるという。遠隔地から、そろそろやってくるのが、勝海舟の句にある、ホトトギスだという。句の意味は、「人生全てかくの如し」と言いたいところだろう。時流に乗って活力あふれる頃や、壁に跳ね返されての失意の日々など、人生にはいろんな段階がある。ホトトギスを示すいろんな漢字の意味のそれを託し、長い時間軸で表現している。

今は、ゴールデンウィークの最中。コロナ禍も一服し5類への移行して初めてのこの休暇時間を、ふるさとや国内外の旅行先、あるいは自宅でのんびりと過ごしている。毎日が「タイパ」という言葉に翻弄され、効率至上主義で、切り刻んだ時間で暮らしている。せっかくの休暇機関だから、刹那的な生活から解放され、のんびりといきたいものである。🕰️✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「Deep Insight:AIのウィンブルドン現象」から

2024.5.2 日本経済新聞の記事「Deep Insight:AIのウィンブルドン現象」から

相転移現象である「エマージェント・アビリティーズ(能力創発)」で能力予測

コラムの著者 中山 淳史氏(日本経済新聞社コメンテーター)がGAFAMがこれまで築いた勝ちパターンは個人向けの広告やEC、アプリ販売であったが、AI時代には顧客企業と一緒にインターネット上に大量にあるとされる産業データから付加価値を生み出すビジネスモデルに変わると予想している。

○日本はGAFAMに真っ向からではなく特化型LLMで勝負

中山氏のコラムではまず生成AIを含むAIがすぐにでもシンギュラリティ(技術的特異点)を超える、つまり人間の能力を超えるのではないかという。それは爆発的な勢いで生成AIが拡大しGAFAMが大型投資を表明することで裏付けられそうである。

AI時代にもテニス業界に由来する「ウォンブルドン現象」が起こり得るという。つまり、門戸を外部に開いたことで海外勢が席巻を招いてしまう可能性をいう。米国勢が巨額投資をする楽観論の背景には、AIの機械学習における「スケーリング則」と呼ばれる経験則がある。それは学習の計算量、データの量、AIの性能・規模を示すパラメータの3つが大きくなればなるほど、AIを動かすLLMはより正確な回答を示すとされてる。面白いことに、理由はわからないが、「エマージェント・アビリティーズ(能力創発)」と呼ばれる相転移が、例えば計算量でいえば10の22乗から24乗で起こり、推論能力が飛躍的に向上すると言われている。さらに、この論議を拡張すれば、いつAIがどの程度進歩するかが予測できるとされる。だからこそ、GAFAMやオープンAIは巨額な投資を行って、真っ先に追従不可能なところに到達してしまおうと考えている。

日本企業や研究機関はそのGAFAMらの競争に真っ向から対応するのは得策ではないと中山氏は指摘している。そこで、企業ユースを念頭に置いた特化型LLMで収益モデルを立てるべきだという。だが、「産業データ」の難しいところがある。このデータは企業にとって価値の源泉であり、内部データであって外部には後悔しない。どんな優秀なLLMでも限られた限定的なデータでは結果は良いものとは言えない。

中山氏は、GAFAMがこれまで築いた勝ちパターンは個人向けの広告やEC、アプリ販売であったが、AI時代には顧客企業と一緒にインターネット上に大量にあるとされる産業データから付加価値を生み出すビジネスモデルに変わると予想している。💬😴🛏️🎸♪💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:『幸せなカップルを見ることは最高の喜び』」から

2024.5.1  日本経済新聞の記事「春秋:『幸せなカップルを見ることは最高の喜び』」から

かつて結婚式のハイシーズンはゴールデンウィークだった

「幸せなカップルを見ることは最高の喜び」と語ったと言われるのは日本人の結婚観まで変えたウェディングドレスのデザイナーで先駆者の桂由美氏氏である。コラムの著者は、94歳で旅立たれた同氏の逸話を語っている。

○結婚式の風景を変えた先導者、桂由美氏

コラムの著者によれば、その昔、結婚式のハイシーズンであった。風薫るこの季節は祝いには絶好の機会である。しかし、連休中だと参列者が行楽に出かけ出席しにくい。そこで6月にずらすカップルが増え、ジューンブライドが一般的になったという。

日本人の結婚観を語っていたのは、結婚式で艶やかなウェディングドレスを日本人の結婚式に普及させた桂由美氏である。桂氏は、東京・赤坂に日本初のブライダルサロンを1964年に開いた。初年度はわずか注文が30件ほどであったという。それから60年経った今、婚礼の風景を変えた桂氏は94歳で旅立った。

当時は、新婦がドレスを希望しても、周囲の反対でNGということは多々あったという。そのためか桂氏は因習に拘らず、「自分の結婚観に忠実に、自分らしい式」にこだわった。このこだわり通りの人生を桂氏も体現している。パリ留学後、女性起業家などまさにほとんど存在しない時代に起業をした。桂氏の結婚も自分らしい42歳であったという。

日本人の結婚観の変化はその後確実に起こったが、少子高齢化の影響を受け、昨年の婚姻数は50万件を切った。ピーク時の半分であるという。だが、いつ世にも変わらないのは「幸せなカップルを見ることは最高の喜び」という思いでったという。💒🤵‍♀️👰👗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:日本語と英語の溝」から

2024.4.30  日本経済新聞の記事「あすへの話題:日本語と英語の溝」からから

主語なしが誤解を生む日本語

コラムの著者 烏飼 玖美子氏(立教大学名誉教授)は、ドジャース移籍後の大谷翔平選手の初ホームランボールを事例に、日本と英語の溝について語っている。

○大谷選手のドジャース移籍後初ホームランボール

烏飼氏によると、大谷選手のファンがそのボールを大谷選手に返したという。その際に大谷選手と会ったかと質問され、ファンは「会えなくて残念」と答えたという。ところが大谷選手はファンと会って話したかのように語ったという。これが報道陣の大騒ぎになったという。実際は後日、このファンと大谷選手は会って大喜びだったという。ここに、優秀な通訳者でも苦しむ日本語と英語の深い溝があるという。

今回はコンテキストの高さ、つまり日本語の暗黙の了解である主語の欠如から生じているという。試合の会見の内容は:

「えーと、ファンの人と話して、いただけることになって、僕にとってすごく特別なボールなので、ありがたい」

だったという。問題は「ファンの人と話して」の部分で、日本語では何の問題はないが、英訳する際に主語が必要となり、通訳者は推察して、瞬間に主語を決めることになる。実際、この部分の主語は球団関係者で大谷選手ではない。ところが、時折、当事者がファンと会うこともあるから、ここでは1人称で訳したようである。

このような言語間の溝を埋めるのが通訳者の使命であるが、主語なしでの誤解がないように英語に訳させることを意識して主語を明確にした日本語も必要であろう。また、逐語訳で間違いがわかれば通訳者に知らせるべきであると、烏飼氏は示唆している。👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇬🇧🇺🇸