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【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:『築地は守る、豊洲は生かす』」から

2024.5.7  日本経済新聞の記事「春秋:『築地は守る、豊洲は生かす』」から

転機の日本経済を映してきた築地

「築地は守る、豊洲は生かす」と小池東京都知事が啖呵を切った再開発ではあるが、現状はどうか。コラムの著者は、連休最終日に築地を訪れ、訪日外国人も含めごった返した様子をみて、その歴史を振り返ってみている。

○かつては外国人居留地でもあった

コラムの著者によれば、当日の築地は、まるで歩行者天国の状態で3人に2人は外国人と思えるくらいの喧騒であったという。この通りの端にある波除稲荷神社が築地の歴史を伝えているという。江戸初期の明暦の大火の復興で、武家地として埋め立てられたという。工事は東京湾の荒波で難航した。だが、稲荷神社でお稲荷さんを祀ると波は収まり、工事が進んだという。その稲荷神社が波除稲荷神社の起源である。

江戸幕府は開国に合わせて、築地は外国人居留地となった。明治時代以降は関東大震災で日本橋にあった魚河岸が築地に移ってきたという。まさに移ろう築地の姿は転機の日本経済を映している。

東京都の構想では、築地が次はスタジアムを中心とした国際交流拠点として生まれ変わると言う。舟運で羽田空港と結んで東京の玄関口にする構想もある。

冒頭の小池東京都知事の言葉にあるが、計画では食文化の発信を謳うが、周りはオフィス街でどんな形態になるのか。この築地場外の風情は残したいところであろう。訪日外国人も日本の食文化や東京の玄関口の雰囲気を味わいたいはずだ。🍣🐟✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:夫婦別姓」から

2024.5.7  日本経済新聞の記事「「あすへの話題:夫婦別姓」から

別姓を希望する人には適応

コラムの著者 烏飼 玖美子氏(立教大学名誉教授)によれば、夫婦に同姓を義務付ける制度が「ビジネスを阻害している」と経済界が動き始めたという。旧姓併記では済まされない経済損失について語っている。

○家父長制の遺物か

烏飼氏によると、選択的夫婦別姓制度を誤解なき説明は、別姓にすることを「強制」ではなく、希望する人には認めるという制度である。烏飼氏はその導入を早く導入してほしいという。

烏飼氏自身も「同姓の強要」で苦労したという。つまり、

  • 銀行口座:戸籍名が原則。
  • 健康保険:夫が「世帯主」で家父長制の遺物?
  • 大学:通称で旧姓
  • パスポート、研究業績:カッコ入りで旧姓が認められる
  • 航空券:戸籍名

というのは何とか対応できても、緊急連絡をしかも海外、英国で使う際に、宿泊先のホテルで「トリガイという宿泊者はいない」と言われたから大変。連絡に相当の時間がかかった。英国のヒースロー空港で苗字が問題となり、係官に「日本では夫婦別姓が認められていない」と言うと、「それは不便でしょう」と同情されたという。

国際的にも韓国は夫婦別姓であり、スペインなどは両親どころか祖先の苗字をいくつか並べる。

企業でも「旧姓併記」だけでは女性管理職が増えて扱いが特別扱いではなくなってきた。男女を問わず自分自身が望む苗字で生きていく社会が本来ではないかと、鳥飼氏は示唆している。👩👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇬🇧🇰🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:琉球王国の歴代国王の肖像画『御後絵(おごえ)』」から

2024.5.6  日本経済新聞の記事「春秋:琉球王国の歴代国王の肖像画『御後絵(おごえ)』」から

占領地や植民地から持ち去った文化財を返還する動きが世界的に

コラムの著者は、沖縄に返還された文化財およそ20点が先ごろ関係者に公開され、その中に琉球王国の歴代国王の肖像画「御後絵(おごえ)」が確認されたという。その文化財が現代の琉球画家にも影響を与えていることを語っている。

○米連邦捜査局(FBI)も協力した御後絵の捜索活動

コラムの著者によれば、「南国の貴婦人」と称させる大型の蝶、オオゴマダラやデイゴの花をモチーフに描く沖縄の花鳥画画家、仁添まりな氏は沖縄県立芸術大学で日本画を学んでいる。しかし、濃密な色彩などで「日本画ではない」と評され、落ち込んだこともあったという。

その転機は、「琉球絵画」にあったという。琉球絵画とは琉球王朝時代、中国や日本の影響を受けつつも独自に発展した花鳥画や風俗画である。多くが沖縄戦で消失し、現存する作品は少ないという。仁添氏は、このような状況でも琉球絵画が中国画と日本画の構図や描法を自由に取り込む画風に魅了されたという。双方の絵の模写や研究を重ね、30代の今、仁添氏は「琉球画家」を名乗る。

占領地や植民地から持ち去った文化財を返還する動きが活発になっている。沖縄県民の御後絵に対する想いに対して国際的にも盗難や略奪にあった美術品を扱うFBIの特別チームが応えた。次世代の芸術家にとって、取り戻された絵や工芸品は大きな糧になり、歴史の空欄を埋めていく。尊い行為であると、コラムの著者は思っている。🖼️🦋✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「社説:米巨大ITはAI市場を育む投資を競え」から

2024.5.4  日本経済新聞の記事「社説:米巨大ITはAI市場を育む投資を競え」から

大手の競争が健全な市場を発展させる

2024年1〜3月期の米大手IT企業の決算が出揃った。社説の著者によれば主力のiPhoneが不振で減収減益であったAppleを除き、MSやアルファベット、アマゾンなどが前年同期比で2桁の増収を確保したという。巨大IT企業がお互いに競うことで市場に健全な発展が期待できる。社説の著者は各社の動きを示している。

○勃興期にある市場が一部の企業に支配されることを避けるように各国の当局は監視の目を強めよ

社説の著者によれば、各社が好調なのは、生成AIの普及を受けて、膨大なデータの処理に使われるクラウドコンピューティング事業が成長を促したという。各社はインフラ投資や技術開発を急いでおり競争が激しくなっている。

生成AIはインターネットやスマートフォンと同様に社会や経済に大きな影響を与えるイノベーションである。そこでの競争は勃興期の市場に健全な発展を加速させる。

  • アルファベット:1〜3月期に100億ドル規模の設備投資を行なった。生成AIの開発や運用に不可欠なデーターセンターの増強を進める。参加のGoogleは文字から動画を生成する生成AIを発表。
  • アマゾン:生成AIの開発を進めているスタートアップに40億ドルを投資。有望企業の囲い込むを目論む。
  • MS:ネット接続が限定的なスマートフォンでも使える新型の生成AIを開発。
  • メタ:オープンソースで生成AIの普及を広げる

これまではMSが出資するオープンAIのサービスが業界を先導してきた。上記のようなイノベーションや競争は、多様なAIが登場することになり、選択肢を広げ、さまざまな企業が自社のサービスや製品に活用しやすくなる。今欧州や米国で独占禁止法当局から批判を浴びているスマートフォンのAppleとGoogleの2の前を避けないと、健全性を保つことが難しくなるという。🎨📲💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:生きのびたという希望」から

2024.5.2  日本経済新聞の記事「あすへの話題:生きのびたという希望」から

未曾有の惨事に遭遇した人に誕生哲学は役立つのか

前回に引き続き、コラムの著者 森岡 正博氏(哲学者)は、「誕生肯定」を耐えがたい出来事に遭遇した人たちに意味があり役立つことなのか、10年以上も立ち尽くしているという。だが、少しずつそういった人たちに哲学を届ける術が見えてきたようである。

○今ここまで生き延びてきたということはすごいことであり、希望であるという

人生を生きる上で耐えがたい出来事に遭遇することはないとは言えない。朝元気に出社していった配偶者が、突然の事故に巻き込まれて、一瞬に帰らぬ人になる。さらに配偶者だけでなく、子どもも巻き込まれて亡くなったとしたら、なお一層堪え難いことであろう。大災害によって全てを失う人も多い。その辛さは他人には想像できない。

森岡氏が、「誕生肯定の哲学」を説いても、このような惨事や不幸、被災などに直面した人に全く無力で、意味がないことではないかと考えたことあるという。こういった人たちに人生をより良く生きるための哲学として、「誕生肯定の哲学」を進めても届かないだろう。森岡氏は少なくとも10年以上、その入り口で立ち尽くしたという。

ただ、この10年以上の思考が、「人が体験する未曾有の出来事」と「その惨事を乗り越えて今ここに生き延びている」ことを分けてみることに気づいた。前者は肯定はできないが、後者は、人生を生きていく中で誕生肯定できる可能性が残っているという。人が今ここまで生き延びてきたということはすごいことであり、希望であると森岡氏は悟ってきたという。👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵