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2024.5.2  日本経済新聞の記事「あすへの話題:生きのびたという希望」から

未曾有の惨事に遭遇した人に誕生哲学は役立つのか

前回に引き続き、コラムの著者 森岡 正博氏(哲学者)は、「誕生肯定」を耐えがたい出来事に遭遇した人たちに意味があり役立つことなのか、10年以上も立ち尽くしているという。だが、少しずつそういった人たちに哲学を届ける術が見えてきたようである。

○今ここまで生き延びてきたということはすごいことであり、希望であるという

人生を生きる上で耐えがたい出来事に遭遇することはないとは言えない。朝元気に出社していった配偶者が、突然の事故に巻き込まれて、一瞬に帰らぬ人になる。さらに配偶者だけでなく、子どもも巻き込まれて亡くなったとしたら、なお一層堪え難いことであろう。大災害によって全てを失う人も多い。その辛さは他人には想像できない。

森岡氏が、「誕生肯定の哲学」を説いても、このような惨事や不幸、被災などに直面した人に全く無力で、意味がないことではないかと考えたことあるという。こういった人たちに人生をより良く生きるための哲学として、「誕生肯定の哲学」を進めても届かないだろう。森岡氏は少なくとも10年以上、その入り口で立ち尽くしたという。

ただ、この10年以上の思考が、「人が体験する未曾有の出来事」と「その惨事を乗り越えて今ここに生き延びている」ことを分けてみることに気づいた。前者は肯定はできないが、後者は、人生を生きていく中で誕生肯定できる可能性が残っているという。人が今ここまで生き延びてきたということはすごいことであり、希望であると森岡氏は悟ってきたという。👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵

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