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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ライオンの新提案、家事習慣を楽しく再設計」から

2023.4.7   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ライオンの新提案、家事習慣を楽しく再設計」から

自社の存在意義(パーパス)から商品を再定義し消費者の生活習慣を変えることに挑戦

3月30日付でライオン新社長となった竹森征之氏は、コラムの著者 三浦 俊彦氏(中央大学商学部教授)のゼミの2期生で、ライオン入社後も慶應義塾大学ビジネス・スクール(KBS)でマーケティングを学び、自社のパーパスから商品群を再定義して、消費者へのアプローチを変えようと挑戦しているという。

◯コモディティと思われる商品の位置付けを見直し新提案

 三浦教授が注目しているのは、竹森新社長の事業戦略である。企業理念の第一に来るパーパス(存在意義)で、「(ライオンは)より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」としている。人々が歯磨き習慣で歯を丈夫にできれば健康な生活に貢献できるし、洗濯習慣で衣類を清潔に保てれば快適な生活に貢献できる。同社の商品で人々の生活習慣をReDesignし、社会に貢献するという考え方である。2020年に策定した「サスティナビリティ重要課題」でも「健康な生活習慣づくり」を最重要課題の1つとしてあげているという。

しかし、簡単に消費者の生活習慣を変えることできない。消費者はこれまでの習慣に従って固執しがちで、特に歯磨きや洗濯、食器洗いなどの家事は適当だという人も多い。そこでライオンは2022年11月、より良い習慣を表すPositive Habbitsを一般消費財事業の新提案として3つのEで以下のように発表した:

  • Effective (効能・性能):商品には実施の効能があるのでクリア。
  • Ethical (社会性・環境):SDGsをはじめ持続可能性が社会の常識になりつつあり消費者には受け入れやすい。
  • Emotion (体験時の感情):これが難題。面倒な歯磨きや洗濯をどう気分を変えて楽しんでもらえるか。

最後のEmotion (体験時の感情)に挑戦するために、4月6日、ライオンから新ジャンルとして位置付けた柔軟剤「ソフラン Airis(エアリス)」で水のような透明な液剤発売することによって消費行動を変えたいとしている。☀️👕🧼📖👚📰✏️🗒🍷💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🇯🇵

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