【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:失敗と書いて成長と読む」から
2023/03/18
2023.3.16 日経産業新聞の記事「WAVE:失敗と書いて成長と読む」から
シリコンバレーでは「倒産=経験」となる
コラムの著者 宮田拓也氏(スクラムベンチャーズ代表)は、シリコンバレーでシリアルアントレプレナーである友人が倒産という失敗を糧(経験値)として再度挑戦していることを語っている。
○日本政府のスタートアップ5ヵ年計画に応用できるか
宮田氏の10年来の付き合いのある起業家のラケッシュ・トンドン氏から連絡がきたという。「また会社を立ち上げたんだ。投資しないか」と。宮田氏によると、ラケッシュ氏は全てデジタルファーストで設計されたペット病院、Dr. Treatを創業したという。ペットの飼い主たちに最高の獣医による予防も含めたペインケアを提供するペット病院を経営している。有料会員になれば、クリニックでの無料診察、遠隔によるバーチャル診察、デジタルの医療記録へのアクセス、薬の自動宅配などのサービスを受けることができるという。宮田氏のVCも出資している。
ラケッシュ氏とは10年前に彼が金融機関を辞めて、同僚と起業したLeToTeの創業期に宮田氏のVCが投資したのかキッカケであった。同社はサブスクリプションブームに乗り、多くの大手VCから投資を受け、成長をしていった。そこでラケッシュ氏は大きな賭けに出た。
2019年11月に老舗百貨店チェーン、Lord & Taylorを買収する。デジタル技術と急成長するユーザーをベースに、リアル店舗とデジタルのECのハイブリッドな新しいブランドを構築する戦略であった。しかし、2020年のコロナ禍で店舗を一切開くことができず、店舗在庫を担保にしていた融資条件に引っ掛かり、あっけなく倒産した。日本国内であったら、ラケッシュ氏は「倒産=失敗」と見なされ、再起は難しいだろう。しかし、シリコンバレーは「倒産=経験」となるという。実際、ラケッシュ氏は1年足らずで新しい会社を立ち上げている。1社目の経験を活かし、戦略を練り、仲間を集め、資金調達、マーケティングを力強く推進している。宮田氏によると、ラケッシュ氏は1社目より2社目の方がスピードも早く戦略も巧みになっているという。
日本政府のスタートアップ五カ年計画でスタートアップの倍増を狙っているが、チャレンジをしようとする起業家をいかに増やすかであろう。失敗=経験といえるチャレンジ環境づくりが重要だと宮田氏は指摘している。😷🐱🐶📡🛰🏢🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸
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