【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『偵察気球』が想起させたもの」から
2023/03/03
2023.3.1 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『偵察気球』が想起させたもの」から
第2次世界大戦末期に旧日本軍が使った風船爆弾を想起
コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)は、風船爆弾が偏西風のジェット気流を捉えた武器であったことを思い出し、今回カナダや米国上空を漂流した国籍不明の気球について語っている。
◯地理的位置関係をつかった風船爆弾
山﨑教授によれば、風船ん爆弾は、旧日本軍が「フ号」作戦と呼び、日本から気球を飛ばし時限装置と小型爆弾や焼夷弾を搭載し米国本土を爆撃する作戦であった。上空2万メートル以下の対流圏を吹く偏西風のジェット気流を利用している。西風であるため、地理的な位置関係から日本から米国への攻撃には使えるが、米国から日本への攻撃には短距離では使えない。風船爆弾は、気球から水素ガスが漏れると浮力が低下するので高度が下がる。搭載した気圧計で浮力低下を検知して、バラストを落下させて、高度1万メートルから1万2000メートルを保ったという。
戦時中約9000個も発射し、米国側の記録では、本土に到着したのは約30分の1の358個で、日本からの最遠地点は、ミシガン州デトロイト市だったという。実際の被害は、数件の山火事と市民6人が亡くなったとの記録があった。実質的な武器としての効果は小さいが、心理的な米国民のショックは大きく、被害状況を日本側に極秘とするため箝口令を敷いた。日本本土攻撃時にB29による空爆で偏西風の存在を知ったが、山火事と細菌散布を最も恐れていたという。
風船爆弾と同様に偏西風で北太平洋を横断し、米国に到達した中国製とされる気球は、推進機能と通信機能を装備し、遠隔制御で目標地点に移動できるとされている。無線通信の傍受機能を持ち、米軍需施設関連の情報を集めていたという🛬📊⚡️💡😷🌍🤖💻🧠🍞🎓✏️🏙🌾🍓😅🏃♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍🇯🇵🇺🇸🇨🇳
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