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2022.7.26  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:企業はモダンアート目指せ」から

「古典はその時代のモダンアートだった」

 コラムの著者 校條 浩氏(米NSVウルフ・キャピタルマネージングパートナー)によれば、こう語ったのは前衛芸術家の岡本太郎氏で、イノベーションに当てはまると示し、今こそ新しい価値創造への投資が必要だと説いている。

○結果のでやすい業務効率化だけでは長期的な価値創造を産むことはできない

 校條氏によれば、最近の株式市場の軟化や利上げとインフレ展開、そして世情の不安といった影が世界経済に影響を与えているが、VCの取り上げるスタートアップへの投資は不況でも止めることはないという。それはスタートアップが事業継続が目的ではなく、新しい価値創造が目的であるからだという。10年単位で価値創造に邁進するスタートアップに投資するので一時的な不況は本来関係がない。

しかも、布教時は総じて企業価値が低くなるので、投資効率が上がる。成長期に入ったレイターステージ投資はエグジットが不況の影響を受けやすいので、VCからの投資金額は慎重になる。しかし、投資額の小さいスタートアップのアーリーステージ投資は投資件数を減らさない。長期的な価値創造のためには初期段階での投資を継続することが重要である。

日本企業や金融、投資家は、この思考とは逆になってると校條氏は指摘している。イノベーションの活動を見ると、不況では、長期的視野の投資を控え抑え込む傾向になる。すぐに結果を出しやすいデジタルによるDXなどの業務効率化に集中してしまう。こうして日本が新しい価値創造で産業を伸ばす機会を逸することになり、過去30年間に繰り返してきた過ちを繰り返してしまう。

産業の価値の拡大は、長期的な株価の上昇で観測できる。過去30年の日米の株価の推移をみるとわかる、日本の日経平均株価が1990年の最高値から低迷し、バブル経済崩壊後の株価と同水準に止まっている。一方、米国のダウ平均株価の長期的推移は90年バブル崩壊後の株価から現在は5倍以上にまで伸びている。デジタル中心への産業構造の転換が牽引した米国企業が価値創造したことに対して、現状維持の行動をとってきた日本企業の価値はあまり増えていない。企業が強くなるには価値の創造が不可欠で、そのため10年単位での視野が不可欠である。

岡本太郎氏の言葉の後は、「過去の暖簾に寄りかからずに、あらゆる抵抗に対して現在を決意したものだけが古典あるいは伝統して生き残る」であったという。現代の日本の大手企業のほとんどは戦後の高度経済成長期に急成長した。その時代のモダンアートを創造したわけである。しかし、その後暖簾に安住してはいまいか。新しい価値創造が今こそ必要で先行投資を果敢に行う機会だと校條氏は指摘している。📉📈🔧💰🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸

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