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2022.6.3  日経産業新聞の記事「小野譲司の目:生活の質への貢献度、意外な2業種で似た動き」から

コスパの良さよりも働き方や暮らし方、家族構成や経済状態が影響

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、日常生活や余暇に関わる4業種(テーマパーク、ドラッグストア、コンビニ、コーヒーチェーン)で生活の質(QOL)の向上レベルを調査したデータをもとにその傾向について考察している。

◯業種やコンセプトの違う同士が各特徴でQOLを上げようとして似た傾向がでる

 小野教授によれば、「生活の質への貢献」は顧客満足度を測定する質問の中で、生活の質(QOL)に焦点を当てたものだという。品揃えや接客、コストパフォーマンスといった良さよりも、利用者の家族構成や経済状態、働き方や暮らし方を踏まえた上での、心身の健康や時間の使い方、楽しさなどで価値あるサービスと見做されるかのレベルを見る。

コーヒーチェーンは資本の大小にかかわらずスコア差が小さく、安定していると言う。コロナ禍で有意に上昇した。面白いのは、ドラッグストアで、近年、食料品の取り扱いを増やし、来店頻度を上げていることから、顧客の健康的な生活を医薬品で支えているだけでなく、日常の食生活でも身近な存在となってきている。この影響は、別業界であるテーマパークで同様なスコアの推移をしているという。テーマパークが非日常の情緒的な体験をするもので、幸福感やウエルビーイングといった定量化しにくい感情がドラッグストアでもテーマパークでも出ていると推察できる。興味深いのは業種横断的にみると、コンセプトが違ってもそれぞれの業界の特徴を生かして顧客の生活の質の向上を狙っているからで、似たような傾向になる点であるという。🥢🍜🍔☕️🍣🍜🍺🍞🍽😷🦠📱💻📒🛒🎓💳⚡️🌍happy01💡🇯🇵

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