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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:デリバリーサービスの進化」から

2021.2.1  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:デリバリーサービスの進化」から

ダークストアとゴーストキッチンの台頭

 コラムの著者 小松原 威氏(WiLパートナー)は、コロナ禍で台頭した米国のデリバリーサービスについて語っている。

○さらに新たな課題解決をするスタートアップの出現

 コロナ禍によってリアルの買い物や外食といった顧客体験は大きく変わり、自宅にいながら買い物や店舗の味を楽しめるようになった。小松原氏によれば、このような状況に対応して米国では「ダークストア」と「ゴーストキッチン」が生まれたという。ダークストアとは、リアルな店内での買い物や飲食機能を持たず、オンライン注文のデリバリーに特化したものだという。リアルな顧客の目には触れず、海外では正式に住所などが公開さえていないために不穏な名前がついているという。

ゴーストキッチンとは、客席を持たずに厨房機能だけでデリバリーに対応する飲食業であるという。米国ではダークストアとしてクイックコマースと呼ばれる30分以内の配達を目指すところが多い。海外のスタートアップではソフトバンクのビジョン・ファンドが出資した米Gopuffで時価総額が150億ドルにも達した。一方、ゴーストキッチンでは、米ウーバーの創業者で前CEOだったトラビズ・カラニック氏が自己資金3億ドルを投じてクラウドキッチンを立ち上げた。さならが、WeWorkのキッチン版にようにデリバリー専門の共有キッチンを貸し出すことで、シェフがすぐにゴーストキッチンを使える支援を行っている。

ゴーストキッチンのような業態が拡大するとデリバリーサービスの方も乱立するようになり、店舗側のオペレーションが複雑となって、結果として注文ミスや配達の遅れにつながるという課題が出てきた。この課題を解決するために2018年にベルギーで創業したスタートアップ、Deliverect社は、形式の違う複数のデリバリーサービスを1つのアプリや既存のPOSシステムに統合することで、店舗側のオペレーションを省力化した。注文ミスや配達遅れを解消し、店舗側のオペレーションを楽にし、顧客には出来立ての料理を届け、売上の伸長に貢献している。リアルでもオンラインでもいかにより良い顧客体験を提供できるかが決め手になるようだ。🛒🍽🛵🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸

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