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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:旅行会社再建のひとこま」から

2021.11.30  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:旅行会社再建のひとこま」から

コロナ禍で最悪な影響を受けた旅行業界

 コラムの著者 フィル・ウィックハム氏(SOZOベンチャーズ創業者)は、新型コロナウイルスの感染拡大はシリコンバレーの多くのVBにも影響を与え、ZOOMのような非接触を対象にするような事業以外は厳しい状況であったと述べている。

○皆な止まっている時は攻め時

 ウィックハムによれば、コロナ禍の前まで好調であった投資先のREVINATEはホテルと旅行客を繋ぐSaaSを提供し成長してきたが、コロナ禍でトップが劇的な舵取りを行ったおかげで、ホテル業界ナンバーワンのSaaSに復活したという。

コロナ禍で外出や渡航の禁止がどの国でも行われ、一気に旅行客のニーズが蒸発した。REVINATEの創業者でありCEOであるマーク・ハイネッカー氏はすぐに動き、最低限の人数を残し、人員削減を断行した、政府の企業支援プログラムのPPP(Paycheck Protection Program)を申請した。さらにハイネッカー氏は追加の資金調達も素早い動きで手に入れ、みんなが止まっている時こそ攻め時だと、社内の結束が高まったという。さらに予約機能を持つ同業も買収し事業拡大を図っている。

この舵取りがアフターコロナで旅行業界が動き始めると、成長の方向性としてホテルのSaaSには追い風になる。💰🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:植物由来の代替肉、食べてSDGs実感」から 

2021.12.1 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:植物由来の代替肉、食べてSDGs実感」から

わかりやすいネーミング

 コラムの著者 岩永 嘉弘氏(日本ネーミング協会会長)が取り上げた商品は、ネクストミーツ社の「NEXT MEATS」で、SDGsムーブメントに参加している実感がわくという

○最初は米国のヴィーガン(完全菜食主義者)の対応からSDGsムーブメントで進化

 岩永氏が今回取り上げた食品は、SDGsムーブメントが実感しやすい食品である代替肉である。NEXT MEATSはそんな流れの最先端で、植物由来でプラントベースフードのネーミングであるという。ネーミングは「次の肉」で大豆などを原料としてお肉の味と食感を探りつつ、栄誉バランスを考え、研究開発したもので、社名も同じネクストミーツである。

もちろん、このネーミングで、NEXTカルビ、NEXT牛丼、NEXTメンチカツなど鶏肉や魚肉にも挑み、NEXTチキンやNEXTツナなども展開しているという。

植物由来の代替肉の歴史は、ヴィーガン対応であったが、SDGsムーブメントで、米国では、Beyond Meatと銘打って広く展開し、食品アレルギー対策として病院食に取り入れている医療機関もあるという。

肉だけでなく、卵にもこの流れがきており、キューピーが開発したHOBOTAMAは、植物由来のほぼスクランブルエッグのような商品である。今は業務用であるが、今後一般店頭でも並ぶだろう。🍖🍽👜🏯📗🖥👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:総合型小売りの憂鬱、専門店と顧客共有」から 

2021.11.26  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:総合型小売りの憂鬱、専門店と顧客共有」から

総合店と専門店、実は持ちつ持たれつ

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、食品の小売に対して品揃えの観点から顧客の購買行動について考察している。

○食料品の購入だけでも多くの選択肢

 横山教授によれば、小売店の品揃えは「幅」と「深さ」があるという。「幅」とは取り扱う商品カテゴリーの広さで、「深さ」は特定の商品カテゴリー内でのバリエーションの多さを指すという。今回は食料品について横山教授は考察している。

  • コンビニエンスストア:浅い品揃え
  • 各種専門店:狭くて深い品揃え
  • 食品スーパー:やや狭く深い品揃え
  • 総合スーパーマーケット:広い品揃え
  • ドラッグストア:浅い品揃え
  • 商店街の一般食料品店:やや狭く深い品揃え
  • ネット販売:広くて、浅い品揃えの場合もあり

といったように多くの選択肢が存在する。消費者はこれらを自分の好みなどで選択していく。全国スーパーマーケット協会「2021年版スーパーマーケット白書」によれば、リアルな店舗に限っても食料品の購買を1店舗だけに限っている人は6割弱で、残りの4割は複数店舗を買い回っている。コロナ禍で買い周りは減少傾向にあるが、多くの人が目的に応じて店を使い分けているという。

基本的にはスーパーで買うが、肉だけは専門店で、重いものはネット販売を利用し、珍しい食べ物は遠くからお取り寄せで購入するといった行動が今は可能である。総合型は不特定多数の顧客に満足してもらうために品揃えを広くせざるを得ない。だが、スペースに制約があるため専門店ほど深い品揃えはできず、特徴が出しにくい。そのため、「肉は抜群の美味しい」(専門店)、「お菓子は抜群に安い」(ドラッグストア)、「品揃えはイマイチだけど全体的にかなり安い」(ディスカウントストア)といった特徴を持つ店と顧客を共有しなければならない。ただ、専門店も特徴が出しにくい総合スーパーマーケットがあるだけに、自ら特徴が生かされている点で持ちつ持たれつであるのが現状である😷🛒🧺🦠🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:破壊者は常に外から」から

2021.11.26   日経産業新聞の記事「SmartTimes:破壊者は常に外から」から

攻めのDXの先駆者はテスラ

 コラムの著者 石黒 不二代氏(ネットイヤーグループ取締役チーフエヴァンジェリスト)は、産業構造を変えるほどのインパクトのある事例が聴きたいとよく問われるという。

○ 産業全体にインパクトを与えるテスラ

 石黒氏によれば、そんな時テスラと答えているという。テスラは自動車というよりもコンピューター端末で、車内にはスピードメーターのパネルはないという。1個のディスプレーがあるだけで、大きなクラウドシステムの1端末にすぎない。

サーバーから常に最新な状況に更新され、ソフトウェアもナビゲーション、自動運転のレベルさえも更新の対象である。多くの自動車メーカーは、自動運転のレベルを変えるには自動車を買い替える必要がある。

さらに販売もD2C(個人への直接販売)モデルで、販売代理店がない。さらに、ウェブで購入する感覚は情報機器のECサイトでの購入と同じである。自動車は買ったその日から古くなるが、テスラの場合は常に更新が行われるため、最新版がつねに利用者の元に届く。まさにD2Cである。📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:増えるクリーンルーム、無塵化が無人化へ?」から

2021.11.24   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:増えるクリーンルーム、無塵化が無人化へ?」から

クリーンルームの清浄度がどんどん上がる

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、日本企業の工場や研究設備でクリーンルームが製品の高性能化や品質保持のために増え続けているという。

◯最大の汚染源は人間であるという皮肉

 山﨑教授によると、日本企業のクルーンルームの清浄度はJISやISOの規格で半導体工場ではクラス3以上とされているが、粒径0.1マイクロメートル程度の粒子が空気1m3あたり1000個以内、クラス4でも1万個以内と規定されているという。医薬品やワクチンを製造する場所でも空気中の浮遊するダストや細菌などの数について同様の規定があるという。バイオクリーンルームと呼ばれる。

最近課題となっているのが、半導体工場の火災で、特殊な薬品やガス、毒性の強い液体などが使われているために単純な消火ではない点である。

クリーンルームでは、部屋内の空気は高性能のフィルターを通じてダストなどを除去し、さらに温度や湿度を調整して循環させている。壁の隙間などからダストが侵入しないように部屋内部の気圧を少し高く保持するという。密室構造である。火災の場合、室内の作業者や設置された火災検知器が火災の兆候となる煙やにおいを感知するのが遅れるおそれがある。消火や避難にも支障がでる。

また高い清浄度を保つにも課題がある。先端的なクリーンルームでは、存在するダストや細菌は作業者によって持ち込まれるものがほとんどだという。呼吸により空気とともに肺に取り込まれたダストは入口のエアーシャワーでは防げない。つまり無塵化を進めれば進めるほど、最大の汚染源である人間を除く無塵化や作業の省力化が必要となる。🥇🕛💻✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01🗻🌐