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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:総合型小売りの憂鬱、専門店と顧客共有」から 

2021.11.26  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:総合型小売りの憂鬱、専門店と顧客共有」から

総合店と専門店、実は持ちつ持たれつ

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、食品の小売に対して品揃えの観点から顧客の購買行動について考察している。

○食料品の購入だけでも多くの選択肢

 横山教授によれば、小売店の品揃えは「幅」と「深さ」があるという。「幅」とは取り扱う商品カテゴリーの広さで、「深さ」は特定の商品カテゴリー内でのバリエーションの多さを指すという。今回は食料品について横山教授は考察している。

  • コンビニエンスストア:浅い品揃え
  • 各種専門店:狭くて深い品揃え
  • 食品スーパー:やや狭く深い品揃え
  • 総合スーパーマーケット:広い品揃え
  • ドラッグストア:浅い品揃え
  • 商店街の一般食料品店:やや狭く深い品揃え
  • ネット販売:広くて、浅い品揃えの場合もあり

といったように多くの選択肢が存在する。消費者はこれらを自分の好みなどで選択していく。全国スーパーマーケット協会「2021年版スーパーマーケット白書」によれば、リアルな店舗に限っても食料品の購買を1店舗だけに限っている人は6割弱で、残りの4割は複数店舗を買い回っている。コロナ禍で買い周りは減少傾向にあるが、多くの人が目的に応じて店を使い分けているという。

基本的にはスーパーで買うが、肉だけは専門店で、重いものはネット販売を利用し、珍しい食べ物は遠くからお取り寄せで購入するといった行動が今は可能である。総合型は不特定多数の顧客に満足してもらうために品揃えを広くせざるを得ない。だが、スペースに制約があるため専門店ほど深い品揃えはできず、特徴が出しにくい。そのため、「肉は抜群の美味しい」(専門店)、「お菓子は抜群に安い」(ドラッグストア)、「品揃えはイマイチだけど全体的にかなり安い」(ディスカウントストア)といった特徴を持つ店と顧客を共有しなければならない。ただ、専門店も特徴が出しにくい総合スーパーマーケットがあるだけに、自ら特徴が生かされている点で持ちつ持たれつであるのが現状である😷🛒🧺🦠🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵

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