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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:アクセルとブレーキペダルの配置」から

2021.7.28   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:アクセルとブレーキペダルの配置」から

車が走る凶器にならないように原点に戻って考える

 自動車事故の中にアクセルペダルとブレーキペダルを誤って起こしたものが若年層と高齢層の多いという。その要因は、このペダルの配置が人間工学的に危険を元々持っていることに起因していると、コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は述べている。

◯人間工学的に危険を孕んだ2ペダル方式を再考すべき

 山﨑教授によれば、このアクセルペダルとブレーキペダルの踏み違いによる事故は、若年層の未熟な運転や高齢層の身体機能の低下によるところがあるがそれだけではないという。

アクセルろブレーキという位置が隣り合っており、しかも、動作による結果も正反対という危険な位置にある。さらに、目で見ながら操作するといったものではなく、見えないペダルを足で操作するといった仕組みも危険性を含んでいる。

このような配置になったのは、車が馬車を起点としていることにある。馬車ではアクセルは不要だがブレーキが必要であった。馬に代わって内燃機関であるエンジンが搭載され自動車となると、問題の配置が生まれてしまった。つまり、操舵は両手によるステアリングホイール(ハンドル)になり、加減速は足の役割となった。

一度停止すると始動操作が必要なエンジンでは、エンジンと車輪を断続する機械的なクラッチが必要となった。クラッチペダルは左足の役割となり、ギアシフトは手が受け持った。やがて、自動変速機(AT)が主流となると、クラッチペダルが不要になって、アクセルペダルとブレーキペダルの2枚となり右足が踏みかえることになった。この配置が危険性を持っているにもかかわらず世界に普及してしまい、車が電動化されても、伝統的な配置が残ってしまった。

これについてはいろんな改善策があるが、まだまだ進んでいない。車が走る凶器にならないように、原点に戻って再考すべきときであろう。🚗📸🖨🧅🚜💻✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01🗻🇯🇵

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