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2021..8.20   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:酒造会社❌医大の吟醸酒」から

福島の良さを製品を通じてアピール

 コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げるのは、福島県郡山市の笹の川酒造が福島県産の米を使用した吟醸酒で想定以上の売上となった要因について語っている。

◯美味しく健康なものを紹介

 高岡教授によれば、商品は3ヶ月熟成の「C10」と1年間熟成の「C8」の2種類で、福島県立医科大学の下村健寿教授、前島裕子特任教授、堀田彰一郎講師とともに研究開発を続け、ウイスキーの熟成に利用したオーク樽を使って日本酒を熟成させ、健康促進にもつながる成分を多く含む吟醸酒の開発に成功したという。

福島県産の風評被害に苦しむ多くの人に対して、農産物は安全であるとアピールを行なってはいるものの、安全性に加えて、健康に良い、美味しいという評判を作り出すことが重要だと、下村教授は、今回の吟醸酒を開発する契機になったと語っている。一方、共同開発を持ちっかけられた笹の川酒造社長 山口 晢藏氏は、日本酒の醸造とウイスキーの蒸留の両方を福島県内で手掛けているのは同社だけという自負とチャレンジする社風で、即座に引き受けたという。

  • 3ヶ月熟成「C10」:美肌成分のフェルラ酸を多く含有。
  • 1年間熟成「C8」:抗炎症成分のバニリン酸を多く含有。

これらを研究成果として順天堂大学 小林 弘幸教授の協力を得て商品化した。味についてもリピートが多いことから消費者から高い評価を得ているという。ウイスキーのような芳醇な味わいを楽しむ日本酒という新しいカテゴリーを開拓した事例と、高岡教授は評価している。🍶🗒🍱☕️🍮🖥🍶😷🦠🏢🗒🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵

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