【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:高級食パンブームの裏側、社会の咀嚼力低下」から
2021/06/09
2021.6.4 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:高級食パンブームの裏側、社会の咀嚼力低下」から
噛むことを遠ざけることが不健康、経済の不安定につながる!?
コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)によれば、高級食パンの背景に日本の大きな課題が隠れていることを示唆している。
◯「もちもち」「ふわふわ」「しっとり」から「かりかり」「がりがり」「ぱりぱり」へ
関沢氏によれば、「もちもち」「ふわふわ」「しっとり」が高級食パンのブームを評した言葉だという。しかも、パン食がコメ食を上回った1980年代の食事における咀嚼回数は戦前の半分以下であったといった調査結果もあったという。うまくかめない幼稚園児の問題も報道された。その後も、軟食化はどんどん進んでいる。咀嚼とは、奥歯で食物をすり潰し、唾液と混ぜて嚥下(飲み下し)しやすい固まりにすることで、顔・顎・舌の筋肉を複雑に動かす運動である。
高齢化も軟食化の原因でもある。厚生労働省「歯科疾患実態調査」(2016年)でも高齢での残存する歯の数は増えたが、歯の本数の減少に伴う咀嚼力は低下しているという。食の好みという「時代変化」と高齢者の「加齢変化」が日本社会全体の咀嚼力を落とした。
食の多様性(フード・ダイバーシティ)という考えが提唱されているが、
- 多様な自然:環境を保つことで食材が豊かになる
- 多様な文化:文化の違いで食材を供給する必要が出てくる
- 人間の多様性:食べる人の好みへの対応
と、多様な食材が手に入ることは実は健康につながることになる。「もちもち」「ふわふわ」「しっとり」から「かりかり」「がりがり」「ぱりぱり」まで、食材の硬軟を問わない十分な咀嚼力が経済も含め日本の食文化には必要かもしれない。✋🕠💪🏃♀️📺📶💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍🌎🇯🇵💡🌍🇯🇵
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