【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:大学発スタートアップ、経営のプロ活用を」から
2020/07/04
2020.6.29 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:大学発スタートアップ、経営のプロ活用を」から
勝手が違う学会と市場
コラムの著者 内田 裕久氏(東海大学特別栄誉教授)は、サイエンスパークにある研究開発型スタートアップの支援の経験を通じて、経営のプロフェッショナルの必要性を説いている。
◯ドイツでは、新興企業、中小企業がスウェーデンに匹敵する輸出額を誇る
内田教授は、これまでの起業支援、VB投資、成長支援を行ってきた経験で、最近、大学の研究開発型ベンチャーも増えてきているという。
例えば、神戸大学の木村健次郎教授はマイクロ波と電磁場解析を巧みに利用して、放射線も使わず、無痛、非破壊のマンモグラフィー法を確立したという。さらに、磁場解析法を用いて、リチウムイオン電池の電極異常を非破壊で検査する技術も確立し、大学発スタートアップとして急成長中だという。
多くの大学研究者が間違いやすいのが、事業化へステップアップするときだという。研究成果に自信があるからこそ起業するが、そこから先は収益を目指す事業展開という経営の世界である。企業経営を行った研究室の人々、モノ、研究費を使うが、研究成果をアピールする学会とは違い、収益性の勝負になる市場になる。その収益から次の研究開発、事業の開発、展開へつなげていく必要性がある。
自信とプライドがある研究者が起業すると、いつしか起業目的が収益事業であることをわすれてしまうことがあるという。さらに比較的大きな研究プロジェクトを長年にわたり公的資金で運営し、優れた研究成果を出してきた研究者にこの傾向が多いという。収益がでなければ会社は潰れてしまう。このような経営センス不足の場合は、経営のプロフェッショナルに依頼しなければならないという。🔬💴💺💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🔎🦠🇯🇵🇩🇪
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