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2020.2.7   日経産業新聞の記事「眼光紙背:英国のいいとこ取り、どこまで?」から

離脱はしたが実質年末まで各国と再交渉

 2016年の国民投票でイギリスの欧州連合(EU)離脱が決まってから3年半、もめにもめて1月末に離脱はしたが、実務上今年末まではEU制度が適用され表面的には何も変わらないが、諸外国との間で新たな貿易関係を再構築する必要がある。コラムの著者は、時間内にEUを含め交渉がうまくいくのか懸念している。

◯離脱してなおEU規制に縛られたくないジョンソン英首相

 1月31日にイギリスは、EUの意思決定には従う必要はなくなったが、移行期間が今年末まで続き、表面的には何も変わらない。

ジョンソン英首相は、離脱後の諸外国との貿易体制を刷新する必要がある。まず、EUとは自由貿易協定(FTA)の締結、対米、対日などEU域外の諸国との交渉もこれからである。つまり、貿易体制の再構築中でイギリスの真の姿は見えてこない。EUとの間にはすでに激しい火花が飛んでいるという。

1月8日にジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長とトップ会談が行われた。「英国はEUから離脱したのだから、EUの各種規制にはとらわれない」とジョンソン英首相と主張しながらも、貿易面では関税ゼロ、数量規制もゼロという「いいとこ取り」を望んでいる。イギリスがそこまで求めるのなら、環境、労働、税制、国家補助の分野でEU側の規制を遵守してほしいと同委員長は反論している。自由貿易はしたいが、規制は嫌だというこの矛盾を残り11ヶ月で解決できるのであろうか?👦👧😷📰🔬💹🏢📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🇬🇧

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