【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「コミュニケーションのつぼ、人と組織の動かし方(68):タイムラグカレンダーの効用」から
2019/10/28
2019.10.24 日経産業新聞の記事「「コミュニケーションのつぼ、人と組織の動かし方(68):タイムラグカレンダーの効用」」から
個人差のある忘却を組織で共有
コラムの著者 山本 御稔氏(東京国際大学客員教授)は、ある会社の社員に使われているTL(タイムラグ)カレンダーについてその効果について述べている。
◯1年前の企画と目標を思い出す
山本教授がある会社の取締役に聞いたカレンダーの応用について語っている。
10月になると毎年、新年まで2ヶ月ということで、来年について思いはせ、計画を始める人が多い。そこで、この取締役のカレンダーの応用が絡んでくる。TLカレンダー、タイムラグカレンダーという。タイムラグというと時間差であるが、何も数ヶ月遅れたカレンダーを作るといったことではない。1月に昨年の1月での業務の企画や目標を書かれたものという意味で過去の企画や企画が1年経ってどうなったかを見ることができるということだ。
では、その効用はというと、3つあるとその取締役はいう。
- 目標が達成されたかどうか
- 去年の1月や2月に企画・目標にしたことを覚えているか
- 企業内の不満をなくすこと
であるという。
1の目標達成の達成、未達成よりは、実は2の本人が企画・目標にしたこと自体を本人が忘れていないかの方が重要だという。もし覚えていればそれに向けて行動するし、1の行動の結果がでるはずである。定例会議など社内で行われているものの、3ヶ月も経てば忘却の彼方では話し合ったことの重要性を軽んじていることになり、危険だという。これがタイムラグ効果だという。
さらに3は深刻だ。決めた企画や目標を人によっては忘れ、しっかり進める人、途中で投げ出す人と組織内でバラバラであれば不信感と不満がたまる。特に従業員は、誠実に行動している人も多いのに、あっさりと忘れている上司では、許せなくなり、最悪は会社を離れることになろう。タイムラグの払拭、解決によって、企業の目標達成だけでなく良好なコミュニケーションも進むと山本教授は指摘している。🗓📅🎓📖🏢🏨⚡️🌍💡💳🇯🇵
コメント