【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『自動』の裏に隠れた限界」から
2019/08/01
2019.7.30 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『自動』の裏に隠れた限界」から
人の補助がなくても作用する、自動ブレーキでは無い
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、衝突被害軽減ブレーキについて我々が「自動」という言葉をつかう際の誤解について説いている。
◯自動の裏にある機械の機能、知能、能力の限界を知るべき
交通事故は2012年から17年で約20%と減少したという。一方で、2012年から16年まで新車の衝突被害軽減ブレーキの搭載率は4.3%から66.2%と急増した。そこで衝突被害軽減ブレーキが事故件数を減らしたのかという疑問がある。
多くの人は衝突被害軽減ブレーキを自動ブレーキと思っているという。この機能を反数のドイバーが文字通り、衝突被害軽減にあると認識しているが、ほぼ残りのドライバーは、危険な事態に自動的に動作するブレーキと認識しているとのことだ。どうも、この認識の違いが、大きな誤解をうんでいるようだ。
自動という言葉には、人間が介在せず、機械が自然に役割を果たしてくれるような意味が込められているようだ。しかし、実際は、逆で、発進と加速はできるが、曲がる、停止することは全く自動では無い。つまり、片時もドライバーは機械から目を離せない。ここに機械の限界が隠れている。各自動車メーカーも衝突被害軽減ブレーキが有効である速度の上限を公表しており、その限界を認めている。本当に自動ブレーキを考えるなら、他の車の動きから道路状況、歩行者の行動などを全て把握した上での話である。また自動車自体もブレーキが効いても制動距離が必要で、単純にブレーキさえあれば安全というわけにはいかない。🌾🔧💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🚐🚗
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