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2019.6.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:食卓にポピュリズムはいらない」から

産業振興と国際摩擦回避がEUの意義ではなかったのか

 コラムの著者は、地産地消主義ではないが、食卓まで季節労働者の影響を気にする欧州連合の行方に気をもんでいる。

◯欧州連合内で広く流通することの意義

 6月下旬はドイツでは白アスパラガスの収穫が終わる時期だという。日本のタケノコのように旬な味を楽しむのがドイツ流だそうだ。

ただアスパラガス農園で働くのは高い賃金を求めて流入する外国人。かつては東欧、スロバキアなどの季節労働者が来たが、そのスロバキアのアスパラガスを収穫するのはさらに東の諸国の出身者だという。国境を越えて季節労働者が動く現実である。一般にアスパラガスでもひき肉でも、欧州連合域内で広く作付けされ、流通する。時には安全性に問題があり、安心とはいえないものをあるが、割高でもいいから地産地消ですべて賄うなどという美食の国はない。

5月には欧州議会選でEU懐疑派が力を伸ばしたが、イタリアのサルビーニ副首相は自国の農産物の保護を訴えた。もともとの産業振興と国際摩擦回避が意義であった欧州連合で今何がおころうとしているのか、食卓までその影響があるのか。🍴🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝🇩🇪🇫🇷🇮🇹

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