【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:CO2は悪者か有効利用を」から
2019/05/14
2019.5.9 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:CO2は悪者か有効利用を」から
水素の利用や固定化技術、炭素循環で悪者でなくなるCO2
コラムの著者 内田 裕久氏(東海大学特別栄誉教授)は、二酸化炭素(CO2)を地球温暖化の要因のように言われるが、CO2がなければ酸素を発生する植物は光合成もできず農業も成り立たないことになるという。CO2の有効利用こそ、本来の温暖化対策であるという。
◯日本は燃料電池の他にも水素発電、再生可能エネルギーの水素による貯蔵、出力変動制御で世界をリード
気候変動を抑制する国際的枠組み「パリ協定」は2015年に締結、2020年以降の地球温暖化対策を定めている。そこでは温暖化ガスの1つがCO2であるのは間違いないが、全て悪いことではないと内田教授は示唆している。もとよりCO2がなければ、酸素を供給する植物が光合成できず、農業のも大きな影響をあたえるという。
日本国内の電力は、石炭、石油、天然ガスをつかった火力発電に90%も供給している。石油は、中東に偏在し、市場価格も地勢的リスクを伴い安定しない。一方、石炭は北米、アジア・大洋州、欧州、ユーラシアと広く分布し価格も安定しており、採掘も石油の約50年に対して150年以上と見込まれている。石炭火力発電はCO2を大量に排出するというが、日本国内では利用効率が、石炭ガス化を行うことにより45%の効率で世界トップの実力であるという。これに燃料電池を組み合わせればさらに効率は上がるという。また、石炭の燃焼からでるCO2を地下に貯留する方法や水素と反応させてメタノールやポリカーボネートなどの有用な化学原料に変換する研究も盛んである。
CO2を炭素源と考えて、利用の広がる水素と組み合わせ、CO2を固定化する新たな化学原料として炭素循環を実現できる可能性もあるという。将来、水素を利用したCO2削減、CO2の固定化技術、炭素循環の発展で、いつまでも悪者扱いすることもなくなるかもしれないという。🍁🍀🔧🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🇯🇵
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