【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:キャッシュレス社会、『支払いの痛み』軽減」から
2019/05/11
2019.4.26 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:キャッシュレス社会、『支払いの痛み』軽減」から
支払いの煩雑さや痛みが軽くなると商品やサービスの価値を見極めることになる
コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、キャッシュレスへの得失についてマーケティングの視点から述べている。
○キャッシュレスでの得失
小野教授によると、キャッシュレスの導入には、日本政府の主導と民間の新しいサービスによって興味を持つ人が増えているという。キャッシュレスの導入には、
- 訪日外国人の増加
- 日本の現金決済比率が約8割でキャッシュレス決済が中国や韓国、米国に比べてもこの水準が低い
- ビジネスでは、売買の際のお釣りの準備や現金流通でリスクやコストが高い
- 消費者には会計時の利便性が上がるが、お金の使いすぎやデータの漏洩のリスクがある
といったように一長一短である。さらに行動心理的にクレジットカードによる決済は現金よりも多くのお金を使う傾向にあるという。さらに、自分お手元にお金を数えて渡すことがないため、「支払いの痛み」が少ない。
決済手段によって、商品やサービスに対する評価があり、支払いの痛みを伴う現金決済ではコスト・パフォーマンスを重視する傾向が強いという。クレジットカード決済では、消費と支払いのタイミングが離れるため、コスト感覚が低下するという。また、今後キャッシュレス決済ではキャッシュバックや割引、クーポンといった推進サービスがなされ、コストパフォーマンスの良さを訴求するとみられる。その際に、消費者は、商品やサービスの価値を見極める傾向が強まると小野教授は示唆している。🎓📖🏢🏨⚡️🌍💡💳💰💴
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