【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:摩擦は無くてはならぬ『無駄』、力学的エネ損失、くらし支える」から
2019/03/03
2019.2.26 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:摩擦は無くてはならぬ『無駄』、力学的エネ損失、くらし支える」から
人類は摩擦を有効に活用してきた
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、機械運動には不可欠な摩擦の原理とその特徴について解説している。
◯静止摩擦、動摩擦、ころがり摩擦を駆使
和田教授によれば、摩擦とは2つの接した物体が触れ合う運動をするときに働く抵抗をいう。運動しないように阻み、接触面で接線方向に力が生じる。これから相対的運動をしようとするときに働くものが静止摩擦、相対運動しているものの間に働くのが動摩擦である。これらは総じて滑り摩擦とよばれ、転がる運動に対しては転がり摩擦がある。
摩擦の原因は、
- 接触面が部分的に接触することから相対運動は、接触部を生成したり切断する際にエネルギー損失、つまり摩擦がおこる
- 運動に伴って、互いに面の凸凹を上下し、その変形で力学的エネルギーが熱に変わる
- 面の凸部が相手の面を掘り起こし、その変形で力学的エネルギーが熱に変わる
といったように摩擦は力学的エネルギーの損失であることから、軸受けや歯車など滑らかに回って欲しい場合、摩擦を減らすために積極的に潤滑剤をつかう。逆に、タイヤや車輪は摩擦がないと駆動力が得られないので、摩擦を積極的に利用する。ブレーキは摩擦によって力学的エネルギーを熱に変換することで減速する。
人類はこのように摩擦とうまく付き合ってきている。📘🔧🏢🏠🎓📖⚡️🌏🌏💡
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