【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:2006年製紙業界の後悔」から
2019/03/24
2019.3.20 日経産業新聞の記事「眼光紙背:2006年製紙業界の後悔」から
株主の排除ではなく利用することげ企業改革を推進せよ
2006年王子製紙が北越製紙を敵対的TOB(株式公開買い付け)の買収劇があった。その際に株主パワーに対する世論の風当たりが強く結局三菱商事が北越の第三者割当増資を引き受け買収は阻止された。コラムの著者は、この事件が製紙業界に取って本当に幸福な道だったかと疑問を投げかけている。
◯現状も変わらず製紙業界は過剰プレーヤのままで収益力は国際的にも低い
昨年みずほ銀行が発刊した「みずほ産業調査59号」によれば、日本の製紙業会は;
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事業構成の入れ替えが遅れ、欧米トップ企業に比べ収益力は低迷
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個別の生産効率化に限界が見え始め、さらなる業界再編が視野に
とあるという。
ここで王子製紙の買収劇が成功していたらどうであったか。再編統合で市場を安定する王子の狙いが達成できていれば、産業の基盤は強化されていたという証券マンもいるという。それが実現できず結果は、みずほ銀行の調査報告が指摘している通りである。
その他の業界の産業構造は、伊藤忠商事のデサントに敵対的TOBが成立したことや東芝に対する米ファンドが取締役の過半数の入れ替えを求めていることから、株主の声や力をうまく利用することも学んできている。改革につなげる知恵と戦略が株主も含んだ見地で必要な時であろう。🏢📈💡🔎⚡️🌏🇯🇵🏭
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