【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:非感覚的な概念、存在論的意味に2つの考え」から
2019/02/01
2019.1.29 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:非感覚的な概念、存在論的意味に2つの考え」から
命題の要素である概念
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、サイエンスや哲学の基本となる「概念」について概説している。
◯感覚的でない個体に対してそれが存在することについては様々に議論を呼んできた
和田教授によれば、概念は命題、つまり真偽を判定できる記述の要素であるという。それを言葉で表す場合、名辞(term)で、特に抽象名辞では、言葉、数字、記号で現実世界を表す。こうして現実にはないものを十分な存在感をもつ「あるもの」として意識できるようになった。
概念は対象を個々にではなく、複数を包括的に捉える。例えば、「犬」という概念は単数、複数の犬のイメージを思い起こさせる。つまり概念はイメージとして意味する。一方、概念は論理的な対象だから、心理的なイメージから区別するべき、という考えもある。
概念は見たり触れたりすることのできない非感覚的なものである。つまり個体に対してその存在論的意味をどう考えるかは昔から様々な議論を生んできたという。伝統的な実念論は2つある;
- イデア;プラトン的に普遍概念が経験的個物を超越して存在するというもの。理性にのみ認識されうる実在であるとする考え。
- 種;アリストテレス的にそれを自然界に実在する、生物学でいう「種」とに見なす考え。
に分けられる。これに対して抽象概念は;
- 人間の心の対象としてのみ存在するという概念論
- 実在するのは個物だけで、抽象的普遍とは単なる名前に過ぎないと考える唯名論
があるという。🔧🏢🏠🎓📖⚡️🌏🌏💡
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