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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:佐々木氏を悼む、仮説を現場で果敢に実証」から

2018.2.16  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:佐々木氏を悼む、仮説を現場で果敢に実証」から

日本のIC産業、液晶テレビに貢献

 コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、「電卓の父」、「ロケット・ササキ」などの異名をもつ元シャープ副社長佐々木正氏の逝去を悼みその業績について語っている。

◯著書「はじめに仮説ありき」通り仮説から開発を実践

 102歳の逝去で驚いたように、100歳現役を自任しての佐々木正氏だったという。元神戸工業(現デンソーテン)でのちのノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏らともに半導体研究に従事していた佐々木氏が早川電機(現シャープ)に転職し、国産初の電卓を開発した。

その後、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏をして「まれなる目利き」と言わしめた佐々木氏は、電卓を企業ではなく個人をターゲットとするために個別半導体から集積回路、IC化に舵をきる。この仮説こそが、開発現場を奮い立たせ、実際にLSI化を成功させた。多くの半導体はメインフレームと当時の産業界は予測したが、佐々木氏は個人用の電卓がこれを支えるとして、説得したという。実際、日本の半導体事業の急成長は電卓需要に支えられた。

液晶表示に執念をもった佐々木氏は当時発明企業であった米RCAに掛け合ったが、表示速度が対応できない断られ、ならば自社開発だと技術陣を叱咤激励しながら、そのジンクスを破る。これを契機に液晶表示、液晶テレビで世界で先駆ける。しかし、すでに往時の力はなく低迷の極みにあることは、佐々木氏には悔しい思いがあっただろう。💡💻🎓🎹⚡️🔎🌍happy01

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