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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:戦前の『社外重役』たち」から

2018.1.29  日経産業新聞の記事「眼光紙背:戦前の『社外重役』たち」から

「重役会の意向に反して社長がなにかやることはなかった」

 コラムの著者は、すでに戦前から企業統治として存在した社外重役について、現在の社外取締役の制度と比較している。

◯制度の整備と制度に魂を吹き込むことは別の話

 社外取締役というと今話題の企業統治改革のために設置される言葉のようであるが、実は戦前の企業には社外重役があり、重役会には経営陣には重みがあるものであったという。

戦後の混乱期に東芝の社長として活躍した石坂泰三氏によれば、戦前、同氏が社長を務めていた第一生命保険の重役会について、

『私は重役会に臨む場合には、とにかく学生が試験でも受けるような感じがしたもので、割合よく勉強したものでした』、さらに『重役会の意向に反して社長が何かやるということはなかった』、(日経連の機関誌『ガラスの箱の中の経営』より)

と邂逅している。当時の同社の取締役会は会長と社長を除けば、今でいう社外取締役で構成し、同社の大株主である有力な投資家や経済人が入っていたという。そのため、彼らの発言や意見には経験からくる重みと力の裏付けがあり、社長といえども緊張したという。

形、制度だけの整備と、制度に魂を入れることとは別次元であることがこの話からもわかる。💹💡🏢⚡️🌍happy01

 

 

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