【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:因果律、今日のサイエンスを形作る」から
2017/09/01
2017.8.29 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:因果律、今日のサイエンスを形作る」から
古典物理学では決定論
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、今日のサイエンスの形成に不可欠な「因果律」の確立までの歴史についてふれている。
◯合理的思考の始祖であるアリストテレスにまでさかのぼる
われわれは毎日、与えられた原因で良い結果を出そうと努力し、良い結果となる原因を作ることを考えているといって過言ではない。因果律の基礎を考えることは生活向上にとって意味があるという。
今日のサイエンスを形成している因果律を確立するまで人類は多くの時間を要した。その歴史が学問の発展パターンだと教えている。
因果律に触れたのは古代ギリシャ時代の合理的思考の始祖であるアリストテレスにまでさかのぼるという。本当の知識は、結果を与える第1原理を知ることだと考えた。その原理としてあげたのが、
- 現象の根底にある本質としての形式因
- すべての原材料である質料因
- 変化を与える始動因
- 本来の目的である目的因
の4因子であると説いた。近代的なサイエンスでは、形式因と質料因は先天的条件、目的因は目的論だとして排除され、始動因つまり因果関係のみが物事に変化を与える原因として生き残った。これがニュートンの「力」という概念を生み、その一般的表現がニュートン力学の第2法則(運動の法則)となった。
古典物理学では力学理論と電磁理論のいずれも、ある時刻の状態が決まればそれ以後の状態とそれ以前の状態が完全に決定する。🍎📖⚡️💡🌍
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