【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キャラAI、楽しい会話で商機拡大」から
2017/07/09
2017.7. 6 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キャラAI、楽しい会話で商機拡大」から
キャラクター人工知能の広告効果
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、ローソンがSNSのLINEで始めたキャラクターAIである「ローソンクルー♪あきこちゃん」の広告効果について考察している。
○他のソーシャルメディアにも波及効果が
あきこちゃんは、LINEで約2200万人もフォローする、ローソン公式アカウントのキャラクターである。もともとは日本Microsoftの対話型人工知能「りんな」をベースに開発した。りんなは検索サービスBingの多種多様な検索ワードを利用した言葉で、少し生意気な口調だそうだ。それをあきこちゃんの場合、企業の公式キャラクターであることから言葉の自由度を制限する必要があり、話し相手との間合いなども再設計が必要となった。
約10ヶ月の実証実験後、2016年9月より会話を開始。あきこちゃんは、同社の公式アカウントをフォローするユーザーに対して、会話をしながら、最寄りのローソン店舗や新商品の紹介、占い、しりとり、性格診断などの多くの機能を盛り込んだ。
実証実験の結果で見えてきたことは、以下の3つである。
- 会話をブロックする確率は減った。
通常は企業アカウントの場合キャンペーンなどの後、ブロックされることが多いが、あきこちゃんの場合は会話が楽しく、暇つぶしにもなることから、ブロック解除や新規のフォローするユーザーが増えたという。
- 他のソーシャルメディアへの波及効果
会話の内容をキャプチャーして、ツイッターやインスタグラムに投稿するユーザが多発した。さらにあきこちゃんアンバサダーのようなインフルエンサーを産んだ。
- 購買理由や購買後の満足度などの心理的情報の把握ができる
ポイントカードの購買情報などからでは割り出せない精度の高いマーケティング情報があられる。これは他社にとっても欲しい情報であり、多くの同社製品とのコラボが生まれた。
あきこちゃんの成功には会話がしたくなるようなキャラクター設定が重要であったようだ。🏪💡📱🌍
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