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2017.6.13    日経産業新聞の記事「風向計: ドライフルーツ、柔らかさと容器、若者つかむ」から

若者が遠ざかったドライ食品を再生

コラムの著者 竹原 あき子氏(工業デザイナー)は、乾燥技術の発達で身近になってきたドライフルーツのブランディングについてフランス企業を事例に取り上げている。

◯パッケージにも工夫

1980年代は保存食で誰もが好んでいたクルミやカシューナッツ、乾燥イチジク、プラムなどの人気が下降し、特に若者が遠ざかったという。Genuisse Foodsはフランスのドライスナック果物のメーカーはその対策を打とうと調査を行い、ナッツ類と乾燥果物を混ぜた商品企画などを始めた。

カシューナッツと乾燥果物を同時に食べると、簡単に早く頭の回転が良くなり、疲労も回復するという。さらにエネルギー効果もあって、ミネラル分も心身回復に効果があることを突き止め、ブレインフードと名付けた。さらに新しいパッケージのデァインにブレインフードを詰め、若者にアピールして販売し始めた。

ここでも乾燥果物の提供を餅程度の硬さにする技術を開発し、ナッツと一緒にパックした。容器は若者の目にとまるようにカラフルなものにし、中身が見てて、同量のカップよりも大きく見えるデザインを採用した。さらに、

  • カシューナッツは他のナッツよりも柔らかいから、こっそり仕事をしながら、あるいは会議中に食べても、周りに気付かれる危険は少ないよ

などといった呼びかけまで、パッケージに印刷してあるという。まさに若年層をターゲットにしたマーケティングだ。🍭💡🍎🍒🍊🍅🌍happy01

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