【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:小型スーパー、都心で食品買う場に」から
2017/02/13
2017.2.9 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:小型スーパー、都心で食品買う場に」から
流通システムの歴史から見えること
コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、最近見かけることが増えた都会の小型スーパーについて流通システムの歴史から読み解いている。
○都心部はフードデザート(食用品がない砂漠)に
都会での小型スーパーが増えている理由は、消費者の都心回帰などに起因しているという。横山教授は、流通システムの歴史を紐解いてその背景を探っている。
- 戦後:多くの零細店で街の中心地に商店街や市場を形成。エリア全体で品揃えを充実させ大衆のニーズを満たしていた。
- 総合スーパー(GMS)の誕生;ローコスト経営と仕入れ数量増による低価格販売を強みに既存の小売店から客を奪った。
- 郊外の強大なショッピンモールの出現;消費者に買い物以外の娯楽も提供。
- インターネット販売の台頭;GMSの買い物の場としての価値も相対的に下がってきた。
こういった中、かつての郊外のベッドタウンはシニア人口の急増や共働き世帯が増え、より利便性の高い都心回帰に拍車をかけはじめた。しかし、都心はすでに勢いを失った商店街、GMSばかりで、一種のフードデザートとなっていく。
- 小型スーパー、コンビニの躍進;生鮮食料品を取り扱い、小回りの効く出店が可能である。
こうして小型スーパーは今や都心の消費者の買い物の場となり、品種の少なさと店舗面積が小ささをどう克服するかが課題であるという。🍆🍌🍅🏢
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