【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:広がる視覚文化、言葉と絵、対等関係に」から
2016/12/26
2016.12.22 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:広がる視覚文化、言葉と絵、対等関係に」から
認知科学的には視覚的で認知
コラムの著者 関沢 英彦(東京経済大学コミュニケーション学部教授)は、2016年の年間ベストセラーの第2位に絵本がランク入りすることを考察し最近の自覚文化について触れている。
○絵本からビジネス本まで
今年のベストセラー2位は、絵本「おやすみ、ロジャー」(飛鳥新社)で、スウェーデンの行動科学者、カールヨハン・エリーンによる「魔法のぐっすり絵本」という触れ込みで、親御さんのこころを掴んだようだ。
絵本は基本的に親が子に買い与える。従って、定評のあるものが長く売れるのが他の出版物との違いである。最近のソーシャルメディアで話題を呼び、大人たちにも一気に普及出来たという。
絵本の歴史をみると、かつては言葉が先に書かれて、それに挿絵をつける形で制作されてきた。だが、現代では言葉と絵が同時的に発想するものに変わってきた。
ビジネスにおいても文字だけの書類に変わり、言葉・写真・イラスト・図などを構成してプレゼンテーションをすることが主流になってきた。言語と視覚的表現の対等な関係になってきたという。
認知科学では、私たちの抱く概念は、上下、対立、包含など、もともと視覚的な図象としてイメージされるという。
こみいった問題も図を描くと整理されたり、新しい関係性を発見するきっかけとなることが多い。最近の欧米のイノベーション関連のビジネス書も絵本のような体裁のものが増えているという。📖
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