【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:技術の進捗速度、国は速い分野の推進を」から
2016/11/15
2016.11.11 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:技術の進捗速度、国は速い分野の推進を」から
従来の推進路線の方向変更すべき
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、科学技術の進歩の速さに注目し、従来の速度の遅い分野や国として弱い分野への推進政策ではなく、速い分野や強い分野をむしろ推進すべきと提案している。
◯進歩の差で普及がことなる技術
技術の進歩の速さは分野によって大きく異なるという。速い分野では開発のリソースが集中され、関連の技術の相乗効果で一層加速される。遅い分野は技術に従事する人も少なく、話題となるのも稀であることから、取り残されて一層遅くなる。
そこで国レベルで技術開発を推進するには、いかなる政策が有効かということになる。山﨑教授は、進歩の速い分野を推進すべきと考えている。
強い分野を一層強くすることが日本の技術力を強くし、他国との差を広げることになる。一方、進捗の格差は誰が見ても明らかな社会的ニーズとして関心を呼ぶ。遅い分野を政策として推進しなくても民間からのリソースが集中して普及が進むという。
これまで国の政策が、弱い分野や進歩の遅い分野を支援することが多かったが、先進国に追いつく方策としては有効であった。しかし、国としての優位性が確保できない。国際競争に勝ち残るには圧倒的な技術力の差を保ち続ける必要があると、山﨑教授は示唆している。
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