【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:メイカーフェアに思う、多様な人の交流、創造に」から
2016/10/03
2016.9. 29 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:メイカーフェアに思う、多様な人の交流、創造に」から
出店者同士、出店者と来場者の出会いから創造が生まれる
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、米オライリーが主催する「メイカーフェアトウキョウ」について触れ、このような展示会が交流を生み新しい創造の場となっていることを示している。
○作成者(メイカー)は作ったモノを通じてコミュニケーションを欲する
多様な人材が交流する場所がイノベーションを促進する事例を、西川教授は「メイカーフェア」で説明している。
ものづくりが好きな個人や企業が集う大規模なイベントで、文化祭のような雰囲気があるという。2006年米サンフランシスコで始まり、昨年150カ所で開催され来場者は120万人。日本でも2008年に始まり、今年8月に東京ビッグサイトで開催されたイベントでは、約400組が出展し、1万7500人が来場したという。
主催のオライリー・ジャパンの田村英男MAKE編集長は、
「出店者は、作りたいだけでなく、作ったモノを通うじてコミュニケーションをしたいという欲求がある。作品を見てもらい、拘った部分への評価や、アドバイスをもらいたいと思っている」
という。出展者も来場者も多様な技術の知識を持つ人が多いのも特徴。さらに、出展の対象は自作の作品だけでなく、モノを作るための素材や部品、道具、ソフトウェア、サービスなど、個人の創作活動の関わることがすべて含まれているという。
ここで出会った同士が意気投合して、新しいプロジェクトを起こすこともあり、出展者同士、出展者と来場者との出会いの場にもなっている。多様な、しかも多段階の人々と交流できることが鍵になっている。
創造性を必要とする企業も人為的にこのような場が創造できないだろうか。
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