【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:温度で変わる物質、最後は宇宙の『熱的死』へ」から
2016/04/21
2016.4.19 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:温度で変わる物質、最後は宇宙の『熱的死』へ」から
すべてのエネルギーが一様に分布したときは宇宙の死
コ ラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、熱エネルギーから物質の三態、宇宙のエントロピー増大による熱的な死について語っている。
◯固定、液体、気体の物質の三体とエネルギー
和田教授の注目点は熱エネルギーである。熱エネルギーは分子あるいは原子の運動エネルギーで、その度合いは温度である。分子同士は引力が働き、そのために、温度が低い、つまりあまり運動していないときは、みんなおとなしく集まる。いわゆる固体の状態である。
温度が高くなると、互いにくっついた状態で動き回るようになり、液体の状態となる。さに温度が上がるともはや、お互いの分子がくっつくこともなくなり、空間に飛び出ていくようになる。これが気体である。
温度は分子の運動であるので、物質を閉じ込めている容器の分子にも影響を与えて、分子に運動エネルギーが移っていく。つまり容器が熱くなる。これが、やがてどこでも一様な運動エネルギーになり熱平衡と呼ばれる。
さて、この熱平衡が極端にいえば宇宙全体でおこれば、すべてのエネルギーは一様に分布して、熱的な終焉をむかえることになる。
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