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2016.3.30   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ベンチャー、変わる戦法」から

対大手の対策まで評価する米国のベンチャー企業

コラムの著者が語るには、最近のベンチャー側の姿勢がシリコンバレーで変わってきているという。

○戦う相手をきちんと評価し選別して戦う戦略

デジタル化で全ての産業をぶっ壊すと意気込むシリコンバレーのベンチャー企業。そんなVBが最近戦略を変えつつあるという。

まずは、戦う相手の評価。1つめは相手はデジタル化が進んでいるか。2つめはベンチャー企業の体質を持っているか、だという。後者はここぞと言った時に経営資源(ヒト、カネ、モノ、情報)をかけ一気に試作品を出して市場の反応を見ながら商品を作り出していく。このベンチャーの手法を身につけている敵であるかを評価する。デジタル化が遅れベンチャー体質もない企業ほど当然戦いやすい。

このような評価軸ができてきた背景には、1つは大企業といえども進化を進めたところがあるからだ。"Fast Works"を独自手法として実践する米GEである。VB並みにノウハウや速さを持つ進化した大企業である。このような企業をVBは相手として避けなければならない。

もう1つはシリコンバレーの資金の問題で、昨年夏あたりからバブルの警戒感もあり、一時期にくらべ資金が絞られているからだ。VBとしては、成功確率を高めないと資金調達できない。そのためにも無駄な戦いをせず、大手も含めて、前述のような評価をし始めたわけである。camerahappy01

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