【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:商店街、社会の位置付け変化」から
2016/03/22
2016.3.17 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:商店街、社会の位置付け変化」から
自らは変わらず
コラムの著者 横山 斉理氏(日本大学商学部准教授)は、スーパーなど大型量販店が誕生する1950年代から今までの商店街の粘り強く存在する背景に触れている。
○顧客の需要に応じて位置付けや役割を変化させている
横山准教授によれば、商店街自身が変わることは難しいが、地域社会の顧客がその位置付けを変えてきており、それに応じることでたくましくその立ち位置を存在させているという。
- 1950年代;高度経済成長の初期。スーパなどはまだ存在せず、もっぱら買い物の場。
- 1960年代;食品スーパーや総合スーパーが台頭。一気買いができるスーパーなどに買い物客を取られ始める。
- 1980年代;地域コミュニティーの核としての位置付けを獲得。地域のイベントを頻繁に開催。地域や社会からの期待に応えることに。ただ売り上げに直接結びつかないイベントはなくなり、実施側の商店街にも経済的な恩恵があるイベントのみが残る。
- 2000年代;ショッピングセンターが主流になる中、レトロ、生活感のある、地域の特色がある商店街としての評価を受け、生き残る。同業態や異業種からのシビアな競争にさらされ、ネット販売や地域コミュニティーとの関係強化で位置付けを変える時期にきている。
このように、周りの需要の変化に取り残されないように自らの位置付けを変えつつ、存続してきている。そこには地域コミュニティーとの関係がキーになろう。
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