【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:月と太陽の関係、身近にも共通原理」から
2016/02/07
2016.2.2 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:月と太陽の関係、身近にも共通原理」から
共通原理の原理が森羅万象に存在
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、自然界の中に人間の分類では全く異なるようなところに共通原理があり、畏敬の念を抱くという。
◯月の満ち欠けに見える錯覚が長い廊下でも起こる
和田教授がおやっと思ったことは、月の満ち欠けで月は太陽に照らされているのだから、月の明暗の境界線に対して直角の方向に太陽があるはずである。ところが、実際にみると、その方向に太陽はいない。これはどうしたのか。
よく考えると、月の明暗の境界線は、月と太陽ではなく、地球上にいる我々観測者と太陽を結ぶ直線に対して垂直であって錯覚が起きていることがわかる。前提として、地球と月との距離に比べて、地球と太陽の距離が390倍も長いことから、太陽から月にいく光線と地球にいく光線がそれぞれ平行になっているからである。
同じ錯覚が、長い廊下でも起こる。出口が点でしか見えないような長い廊下にいくと、近くの梁や壁紙の模様は、出口の一点とはずれて見える。これが錯覚である。
和田教授は、錯覚現象のことを指しているのではなく、森羅万象の自然の営みをみると、かけ離れたと思った天文と建築物の見え方といった異なったところに共通の原理があることに驚き、そこにサイエンスを面白さが潜んでいるとみている。
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