【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:フロンティアの壁、足を引っ張る日本人」から
2016/01/10
2016.1.5 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:フロンティアの壁、足を引っ張る日本人」から
3回のフロンティア経験でわかったこと
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、最前線あるいは新天地を意味する「フロンティア」に関連して日本の研究開発での妨害の要因が意外に日本人にあるということについて触れている。
◯3度の立ち上げで人間の壁が意外に多い
和田教授は、遺伝子解読のゲノムフロンティア、ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)とスーパーバイザーで指導している横浜サイエンスフロンティア高等学校(YSFH)の3度にわたり「フロンティア」に関わったという。
どの活動も順調ではないが、和田教授の師の言葉「誰もしていないことをしろ」ができる領域は、未踏の新天地であるフロンティアしかないという。活動を続ける時に一番厄介なのは実は人間、日本人の壁だという。
例えば、YSFHの名称についても、オンリーワンのイメージをつけるために「フロンティア」を使ったが、一部から「フロンティアには辺境の意味があるからいかがなものか」と横槍が入ったという。開拓者精神を鼓舞する言葉を、人のいない寂しいところとしかうけとれない人間がいたことに驚いたという。
HFSPも同様で、国内の研究のボスから「日本人の研究者の研究費も乏しいのに、外国人に研究費を出すとは」とブレーキをかけられたという。国際プログラムを推進するのに、国内の研究費が余ってから、などどいっていてはいつになっても実現しない。
実にフロンティアに立つ人間は、人間の壁をこえないとまさに、先にもすすめないという。
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