【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:タイで人材確保、日系志望者、給与と安定重視」から
2016/01/19
2016.1.12 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:タイで人材確保、日系志望者、給与と安定重視」から
意外に低い失業率と日系志望
コラムの著者 近藤 正幸氏(横浜国立大学教授)は、工場や研究所の人気な立地先のタイについて国際通貨基金のデータから分析している。
◯タイでの現地採用の苦労
近藤教授は、国際通貨基金の2015年10月時点での通年の推計失業率は0.80%で非常に低い。このデータをもとに
- 日系企業をどのような学生が志望するのか。
- 日系志望の学生はタイ企業や外資系企業を志望する学生とは何がちがうのか
を調べた。
調査は設立時から日本との関係が深い某工科系大学の卒業1年目の学部卒業生を対象に同大学の教員と共同で就職意識へのアンケートを行った。結果は、
- 日系企業志望の学生は60.7%と極めて高い
- タイ企業は29.2%
- 日系以外の外資は10.1%
しかし、実際に日系企業に就職しているのは、59.3%で、タイ企業に34.3%、外資系6.5%となり、就職後の満足度は、日系は93.8%で最も高い。
日系志望者の就職動機は、仕事との相性がトップで、規模・安定性、給与となるが、タイ企業志望者は将来性、外資系は仕事との相性となったという。このように日系企業は「給与」と「安定性」で、企業側の「安定性」のみの重視とは温度差がある。今後日系企業には報酬面が重要になろうが、タイの学生の日系企業人気はしばらく続きそうだ。
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