【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:サイエンス思考の基礎、2つの推理と4つの規則」から
2015/09/28
2015.9.18 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:サイエンス思考の基礎、2つの推理と4つの規則」から
アリストテレスとデカルトの功績
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、サイエンス思考の基礎が古代の哲学者アリストテレスとそれから2千年後のフランスの哲学者ルネ・、デカルトの功績によるものと語る。
○2つの推論スタイルと4つの理論的枠組み
アリストテレスが説いたのは、特殊から一般を導く帰納的推論と一般から特殊を導く演繹的推論である。前者は個々の事例を統合して一般法則を発見するもので、後者は、一般法則を使って個々の問題を解決するもの。
一方、デカルトは、彼の「方法序説」で、4つの理論的枠組みにまとめた;
- 明証の規則:「真」とする概念は、他と区別できるもので即断や先入観を入れない
- 分析の規則:考える対象を、最も単純で認識しやすい要素に分ける
- 総合の規則:要素間の関係を、最も単純な相互作用から始め、全体の複雑な構造・性質へ統合するメカニズムを考える
- 枚挙の規則:以上の思考過程で要素や相互作用に見落としがないかを確認する
サイエンスは未だ発展途上であり、その果実であるテクノロジーもまだ未開である。枝葉末節にとらわれ、このサイエンスという大木の主幹を見失ってはいけないと、和田教授は示唆し、そこに発展の始点があるという。
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