【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:業態超えた新商品、既存の価値検討する機会」から
2015/09/08
2015.9.4 日経産業新聞の記事「流行を読む:業態超えた新商品、既存の価値検討する機会」から
参入するのが世界一難しい日本の市場
コラムの著者 横山 斉理氏(日本大学商学部准教授)は、コンビニコーヒーのブームについて既存のコーヒー関係者の視点で解き明かしている。
○意外に優位性のないコンビニコーヒー?
2013年1月からセブンイレブンはセブンカフェを本格導入し、14年度の売り上げは7億杯に達するという。他のコンビニもこの分野に力を入れてきている。
さて、この影響をもろに受けるのはどの業界か?
- 従来型の喫茶店;コンビニでの購入者と消費スタイルがかけ離れているので考えにくい。
- 気軽に飲めるカフェ;くつろいだ時間や勉強の時間を提供するなどの付加価値あり
- 自動販売機;コンビニよりはるかに簡単。ものの数秒で商品が手に入る
- チルドコーヒー;持ち運びでき、コンビニコーヒーよりも手軽で品質を保てる
- 缶コーヒー;持ち運びでは最も優れており、品質を保てる
と考えるとコンビニコーヒー自体にあまり優位性はなく、既存の商品の価値を浮き彫りにする存在であることがわかる。
このように業態を超えた新規参入はリスク要因に見えるが、商品の価値を改めて検討するには良い機会を与えている。このような積み重ねが、参入しにくい日本市場の橋頭堡であろう。
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