【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:余剰電力は水素に変えて」から
2015/08/27
2015. 8.24 日経産業新聞の記事「眼光紙背:余剰電力は水素に変えて」から
水素由来の物質にすることで相当なエネルギー資源に
コラムの著者は、九州電力の川内原子力発電所1号機の再稼動に関連して、供給電力の余剰電力の利用について語っている。
○太陽光・風力発電の出力抑制ではなく水素由来の再資源化に
出力抑制も一理あるが、割高な蓄電システムの利用ではなく、余剰電力でつくった水素をマイナス253度まで冷やして、一気に液体水素を作ることを岩谷産業が提案している。体積は、800分の1までとなる。
さらに有機ハイドライドが有力視されており、水素をトルエンと反応させて、メチルシクロヘキサン(MCH)にすると体積は500分の1で常温常圧の液体になり、これまでの輸送インフラが使えるという。こうまでは、触媒の寿命が短いといった壁があったが、最近は高効率で長寿命の触媒の開発が進んできているという。出力100万キロワットの水素専焼発電所は年間約24億立方メートルの水素を消費するという。2050年時点では、160兆円規模に水素市場は達するという。余剰電力というより再生エネルギーでつくった水素由来物は貴重な資源となる可能性がここにある。
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