【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:食品の健康度、一目で判断」から
2015/08/28
2015.8.25 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:食品の健康度、一目で判断」から
規制以前に売り手自らが努力
コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、フランスのカルフールなどが試みている健康と食品の関係をパッケージにわかりやすく表示しようという点について語っている。
○朝食のシリアルと子供の健康が発端
焼きたてのバケットにバターやジャムをつける伝統的な朝食は、共働きが増えて、シリアルに牛乳をかけるだけとなった。その証拠がスーパーでのシリアル製品が占める面積が増えてきたことでわかるという。
2013年フランス政府は国民の栄養摂取量を調査し、その結果子供の肥満が心配の種になったという。朝食は、特にシリアルが問題となった。通常の炭酸飲料よりも糖分が多いことがあったが、一般の消費者が店舗に並ぶ商品の成分表示をみて判断するのは難しい。そこで、パッケージにカロリー、脂肪質、タンパク質、糖分、塩分の成分を文章と数字だけでなく、一目でわかる色で表示し、健康に良いかどうか知らせようと民間団体が動き始めた。オープン・フード・ファクツである。成分ごとに、A,B,C,D,Eの記号と5色で表し。緑から赤になるにしたがって健康に良くないことを示そうとした。
脂肪や糖分などは参考値を設け、その増減に対応して緑から赤に5段階表示をつけた。その後このルールも精緻化され、電気製品や家屋エネルギー消費のエコラベルと同様に使われ始めた。
同様な試みをフランスのカルフールでは自社の製品パッケージに色表示などを行い、摂取頻度や健康的かどうかをマークしている。規制になるかどうかはわからないが、スーパー自らが自らの健康と食品の関係をパッケージに示す意義は大きい。
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