【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ジャンルトップ戦略、特定分野に集中せよ」から
2015/08/24
2015.8.20 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ジャンルトップ戦略、特定分野に集中せよ」から
大西洋を3番目に飛行機で横断したのは?
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、リンドバーグの偉業を事例に、特定分野での位置付けがマーケティングには重要であることを説いている。
○最初はチンドバーグ、2番目はヒンクラー、3番目はエアハート
では、なぜ米国人は3位のエアハートも知っているのか。三浦教授によれば、答えはエアハートは女性で最初の横断者であったからだという。
これは世界的に有名なコンサルタントのライズ&トラウトの共著「マーケティング22の法則」(東急エージェンシー)の第2法則;「カテゴリーの法則」の事例だという。さらに第1法則は「1番手の法則」で、最初に飛んだリンドバーグのことは誰もが知っている。が2番手や3番手は何をやれば良いのか。そこに「カテゴリーの法則」があるという。
エアハートのように、特定分野で勝つこと。この戦略で買ったのが、コニカミノルタのカラー複合機分野であった。ゼロックス、キヤノン、リコーの3強で独占された中で勝てるカテゴリーがカラー複合機であった。そこに、経営資源を集中し、トップになった。
万年Bクラスでは人事的にも問題。士気があがらないためで、カテゴリーを特定してそこで勝利すれば全社的に士気があがるという。もちろん上位に登ることは厳しいが、上位企業が追従できないところを特定するのも戦略である。
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