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2015.7.3     日経産業新聞の記事「TechnoOnline:新領域の開拓研究、結果を信じていちずに」から

没後80年の忠犬ハチ公が東大に設置された意義

忠犬ハチ公が渋谷駅で約10年間待ち続けたが主人の東大農学部の上野英三郎教授には会えず、没後80年にあたる今年に同大農学部のハチ公が再開の喜びを全身で表している像が設置された。コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、この像の意義について触れている。

○肝心な情報が得られないために結果を信じてひたすら努力する新領域の研究

出口は通常見えない。成就して初めて入口と出口がつながり全体像が見える。さらに出口があるのかどうか、さらに出口への道筋があるかどうかもわからないという、新領域を開拓する研究。多くは試行錯誤であり、いちずに研究に励むことになる。

上野教授とハチ公の再会の像が研究と教育の場である東京大学に作られた。1つは人間と動物の麗しい交流。もう1つは、研究の原点である、艱難辛苦を物ともせず一途に出口を求めて進むことを示していると、山﨑教授は語っている。doghappy01

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