【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:OKWaveに学ぶ、蓄積資源で市場創造」から
2015/04/12
2015.4.9 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:OKWaveに学ぶ、蓄積資源で市場創造」から
蓄積された情報を活用し複数のビジネスモデルを構築
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、Q&Aサイト大手のオウケイウェイブ(OkWave)のビジネス・モデルを考察し、自社のサービスの見直しをすすめている。
○B2CからB2Bへ
西川教授は同社のモデルについて3つを提示している;
- データを顧客の声として分析するサービス;マーケティング戦略を立てる上で必要なターゲットユーザや購入者のデータを分析代行するもの。クライアント企業はこのデータの分析結果をもとに、サービスの改善、製品開発、集客のアイデア出しに生かす。価格は200万円程度で対象範囲で変動。約70社の分析依頼あり。
- 会員の力をクライアント企業のサポートに生かすサービス;最近の情報家電のように、自社の商品だけでなく他社の連携して利用することも多い。そのために、自社のコールセンターやFAQサイトだけでは対応できない。製品・サービスに関連した項目を分析し、クライアント企業のサイトでも利用できるようにした。ユーザは営業時間に左右されず、中傷などの監視を同社が行うことで、クライアント企業はリスクを回避できる。価格は150万円。月額30万円。現在、エプソン販売や富士通など13社が利用。
- 同社のサイトの運営システム自身の仕組みを売るサービス;ネットやメールでの問い合わせ対応などを管理する仕組みやFAQの作成・管理のサービスをネット上で提供する。価格は個別見積もりで初期費用200万円。月額利用料30万円。企業や自治体など310サイトに採用。
このように、消費者向け情報を多重利用して、法人向けのビジネスモデルを開拓した。自社サービスにこのような多重活用ができないか、見直すことを西川教授は勧めている。
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