【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『遠隔臨場感』と雇用の未来」から
2015/03/25
2015. 3.23 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『遠隔臨場感』と雇用の未来」から
医療や工場の現場の雇用は?
コラムの著者は、指や腕の動きを感知する生地を帝人と関西大学が開発したとの発表を受けて、遠隔臨場感の技術を通じて現場での雇用について語っている。
○テレイグジスタンス(遠隔臨場感)のもたらすもの
新技術のポイントは、力を加えると電気エネルギーを発生する繊維にあるという。つまり、この生地で医師の服や手袋を作ればICTの発達で、医師の動きに合わせて遠く離れたところにあるロボットが患者を手術することも可能となるという。
国境を越え、他の国の病院の患者を「遠隔手術」することも夢ではないという。となると、手術を行う医師の腕が注目されることになる。技量のある医師は世界中から引っ張りだこになり、そうでない医師は淘汰されることになる。
医療現場だけでなく、工場の生産現場でもテレイグジスタンスを使う実験が進められている。工事現場の建機を部屋の中から操ることや、工場の組み立てラインの作業を、ロボットを遠隔操作することでこなせるようにもなろう。
日本の工場の組み立て作業を新興国の労働者が自国にいながら遠隔操作で受け持つこともありえる。この新繊維の開発はそこまで雇用環境に影響を与えるかもしれない。必ずしも良い夢ばかりではない。
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