【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:『街のエアコン』金属素材の樹」から
2015/03/13
2015.3.10 日経産業新聞の記事「デザインNOW:『街のエアコン』金属素材の樹」から
五輪だけでなく熱中症対策にも
コラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、2020年開催される東京オリンピックで海外からの観客をどうサービス提供するかといった視点で、イベントから日常生活に役立つような「グリーンエアコン」について触れている。
○2月開催のパナソニック展示会「Wonder Japan Solution」から
柏木氏が参加した同展示会では、東京開催に合わせて、数多くの具体的なアイデアが披露されたという。
多言語自動翻訳システム、空港からのホテルまでのタクシーでの移動、ホテルでのチェックインやルームキー、移動のためのナビゲーションといった複合的なサービスをスマートデバイスで提供する。その際にウェアブルなリストバンドや指輪、カードで個人認証する。これらのデザインも展示されたという。
こういった中でも柏木氏が注目したのが、「グリーンエアコン」である。幹と枝がステンレス、葉っぱが樹脂でつくられた人工樹木のことである。人工の葉っぱで木陰をつくり、微細なミスト(霧)を噴射して送風制御による気化熱冷房を実現する。さらに散水で打ち水機能も備えた公共装置だという。
枝葉の広い部分で半径約2メートル、高さは5メートルと、一般的な街路樹ほどの大きさにしてある。都市部の樹木のないところでも、デザインを金属製を生かしたことにより、パブリックアートとして景観に溶け込み、熱中症対策にもなりそうだ。グリーンエアコンは東京オリンピックを待たずに実現してほしい。
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