【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:成長鈍化に挑む上海改革」から
2015/02/09
2015. 2.4 日経産業新聞の記事「眼光紙背:成長鈍化に挑む上海改革」から
改革開放の先鋒上海市の挑戦
コラムの著者は、広東省に引き続き中国政府の改革開放の先鋒である上海市に注目している。
○「低成長は怖くない」
こう語るのは、中国の経済都市、上海市の楊雄市長である。1990年代から急速に成長し、金融機関を中心に世界の企業が集積している上海市。鉄鋼や自動車などの製造業の基盤が厚いという。
しかし、成長もここにきて、全国の域内総生産の平均7.4%に対して7%と停滞してきている。稼いだ外貨をインフラ整備に充てたが、景気浮上はあったが、過剰設備、環境破壊、格差拡大といった大きな課題を抱えてしまった。
習近平指導部は、経済成長をやみくもに追いかけることを戒め、産業の高度化、消費を軸にした経済成長モデルへの転換を促している。これを習指導部は「新常態」と呼び、構造改革の旗印にしている。
上海も2013年より「自由貿易試験区」という規制緩和の実験区を設け、サービス産業を中軸にしたモデルへの転換を楊市長ははかっているという。この実験区の結果が中国全土にどう広がるかが、同国の先行きを見る上で重要だという。
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